何度も書いたけど何度でも書く。このような過去の名作漫画の実写映画化は、観ることが重要だ。観ることができただけで十分で、それ以上は何も期待しない。……しかし、この映画の制作者の方々は、何がしたくてこの映画を作ったのか、聞いてみたい気はする。
題名 | キカイダー REBOOT |
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原作 | 石森章太郎 |
監督 | 下山天 |
出演 | ■原作にも登場した人物/入江甚儀(ジロー)、佐津川愛美(光明寺ミツコ)、池田優斗(光明寺マサル)、長嶋一茂(光明寺信彦)、鶴見辰吾(ギルバート神崎)、原田龍二(服部半平)、他 ■映画オリジナル/高橋メアリージュン(マリ、ギルの作ったアンドロイド)、石橋蓮司(田部慎之介、総理大臣)、中村育二(椿谷、国防大臣)、本田博太郎(本田宗五郎)、伴大介(前野究治郎)、他 |
公式サイト | 映画『キカイダーREBOOT』公式サイト |
制作 | 日本(2014年5月24日公開) |
時間 | 110分 |
劇場 | TOHOシネマズ ららぽーと横浜(スクリーン2/126席) |
雑感
ストーリーに関しては全く練られていない感じで、当初はジローのライバルとしてまりが登場してテストバトルでは圧倒していたのに、途中からハカイダーが出てきてマリが何のために出てきたのかわからなかったし(マリが負けて、それより強力なハカイダーが出てきた、というならわかるのだが)、ギル博士がなぜ健康な自分の肉体を捨て、わざわざ機械なんかに自分の脳を移植したのか理由が不明。あんな大きな騒ぎを起こしてミツコとマサルを襲った理由もわからない。「光明寺博士の研究の成果がマサル君の体内に隠されているから協力してほしい」と素直に頼めばよかった。光明寺はギルから隠したかったのだろうが、ミツコらは光明寺とギルらの確執を知らないから、光明寺博士の後を継ぐものです、といえばわからなかったはず。そうなれば当然ジローの出番もなくなるわけで、つまりこの話そのものを否定することになるんだけど。
ジローとミツコとの関係も、強引に恋愛関係に持っていきたいのはわかるけど強引過ぎて不自然。まず私たちを襲ってくるのはどういう連中なのか、それはなぜなのか、私たちはどうすべきなのか、そういう情報をちゃんと収集するべきだろう。実際、データを渡してもマサルの命に別状はなかったわけで、さっさとそうしていれば良かったんじゃないの? としか思えず。
漫画またはテレビドラマの「人造人間キカイダー」を原作とする以上は、もう少しオールドファンが泣いて喜ぶシーンがほしかった。変身する時はやはり両肩を順に叩いて変身してほしい。キカイダーの脳波を狂わす電磁波は、ハカイダーの指先からではなく、笛を吹いてほしかった。そしてそして必殺技のデンジ・エンドは、腕を交差させて発しなければいけない。こうした「ポーズ」は重要で、これは踏襲してほしかったところ。
まあすべてが悪かったわけではない。アクションには一日の長があった。というか高橋メアリージュンってこのあいだウシジマくんに出てきた人だけど、あんなにアクションがこなせる人だとは思わなかった。
だけどジローのギターがアコースティック(クラシック)ギターではなくエレキギターだったのは謎。しかもアンプがないのに弾くと音が出る不思議。
観客
たった10人だった。寂しい。