窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「植木等とのぼせもん」第二回「植木さんの親心」

劇中歌

  • ふりむかないで(歌:鈴木みな・まりあ)

粗筋

  • 松崎の母が、雅臣がちゃんとやっているのか心配するあまり、博多から突然東京へ出てきてしまう。植木等に挨拶させてくれと言うが、忙しい親父さんにそんな時間はないと、母親を追い返すが、そのことが植木の耳に入り、植木は激怒する……

雑感

いい話なんだが、自分は、松崎のお母さんが悪いと敢えて言いたい。アポも取らずに、勝手にやってくるなと。

植木等は日本一忙しい人。まして過労で倒れ、その負担を少しでも軽減するために自分が雇われたのだ。自分の母親のために時間を割いてくれなどと、お願いできるわけがない。師匠に叱られるまでもなく、雅臣クンだって、電車に何十時間も揺られてやってきた母親を、無碍に追い返したくはないだろう。そうさせたのは、息子を窮地に追い込んだのは、外ならぬ母親である。「心配のあまり」と言い訳しさえすればなんでも許されると思ったら大間違いだ。

「親父さんを早くに亡くされて、お前を育てるのにお母さんがどれだけ苦労したのか、わからないのか」
(そんなことわかってますよ)
「なぜ俺に言わない」
(言えるわけないじゃないですか)
「俺の睡眠時間なんて、削ったっていいんだよ!」
(仕事に復帰してまだ本調子じゃなのに、それは絶対にできません)
※カッコ内は僕の想像する雅臣クンの心中

まあ、帰ってくれと言われて素直に帰った点は評価しよう。とりあえず、息子の元気な顔を見て安心したんだろう。

その他

  • 石田三成(昨年の大河ドラマ真田丸」の)が、ここでは皆に好かれてて涙が。
  • 床屋の電話で雅臣が母親と話すシーン、あれどっちから電話をかけたんだろうな。「どこに電話したらいいかわからない」って後で母親が言ってたから、雅臣の方からかけたのか。さぞ電話代がかかったろうが、払った様子がない。でんでんが怖い顔して睨んでいたのも納得。
  • 今回の登場人物の中で、伊東四朗が正真正銘のコメディアンだったと再認識させられた。「こんな顔して入って来ちゃいましたけどもーぅ」のところ、何度見ても笑える。

(2018/02/02 記)