窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「前田建設ファンタジー営業部」

封切り日に鑑賞。岸井ゆきのの笑顔が救い。「マジンガーZ」を全話見返したくなった。

題名前田建設ファンタジー営業部
監督英勉
出演高杉真宙(ドイ、広報)、上地雄輔(ベッショ、広報)、岸井ゆきの(エモト、広報)、本多力(チカダ、広報)、町田啓太(ヤマダ、土質)、濱田マリ栗本鐵工所社員)、鶴見辰吾前田製作所社員)、六角精児(フワ、機械グループ部長)、小木博明(アサガワ、広報部長)、永井豪(本人役)、他
公式サイト映画『前田建設ファンタジー営業部』公式サイト
制作日本(2020年1月31日公開)
時間115分
劇場ヒューマントラスト渋谷(劇場1)

概要

前田建設ファンタジー営業部(実在)が第一弾の「『マジンガーZ』光子力研究所格納庫兼プール建設」の見積書を作成するまでの奮闘を描いたもの。

雑感

前田建設がWebでこのような活動をしていることを全く知らなかった。映画の予告が流れるようになった時に、これって実話? 架空の話? と戸惑ったほど。

しかし、実話なら実話らしく作れば良かったのに。何もプロジェクトXのようにとは言わないが、「マジンガーZの格納庫をうちの会社が作ったら作れるか? 作れるとしたらいくらかかる?」というのは、多くの人が素直に興味を持つと思うのだ。僕自身、この問いかけだけでワクワクしてしまう。

問題になるとすれば、このテーマでどこまで真面目に検討するかにもよるが、建築会社として恥ずかしくない内容にしようと思ったらそれなりに工数がかかる。人員が割かれ、相応の費用も発生する。それに見合うメリットがあるかどうか? ということは当然考慮されるべきだろうが、広告宣伝費を充てることでまかなえるならそれでもう問題はないはずだ。物語の前半で、スタッフにやる気がなく、活動を始めたら周囲の猛バッシングに遭ったあたりは理解できなかった。

それはそれとして、現実にこのような格納庫を作ろうとするとどのような問題が起きるのかは実に面白かった。一番興味を感じたのは、原作アニメの放映回によって格納庫の描写に揺れがあり、仕様としてどれを採用すべきかという議論だ。柳田理科雄の「空想科学読本」で確立した感のある手法だが、こうしたことは大いにやってもらいたい。

映画鑑賞後、実際の前田建設のサイトを見に行ってみたら、映画に関係のない過去の記事はバッサリ消えていた。恐らく本になった部分は本を買えということだろう。が、文庫化までされているというのに、電子書籍では出ていない。なんということだ。kindleで出してくれたらすぐに買うのに!

スーパーロボット超合金 マジンガーZ

スーパーロボット超合金 マジンガーZ

  • メディア: おもちゃ&ホビー


映画ランキング

(2020/2/10 記)