原作
- 大山誠一郎 「アリバイ崩し承ります」
出演(レギュラー)
制作
概要
異動でこの地へやってきた察時美幸の下宿先は時計屋だったが、そこの店主・美谷時乃は、一回5,000円の成功報酬で「アリバイ崩し承ります」という商売もしていた。
事件発生。察時の目の前で交通事故が起きる。撥ねられた男は作家の奥山で、察時に「さっき人を殺した」とつぶやく。言われたマンションへ駆けつけてみると、中島香澄が殺されていた。二人は不倫関係にあったが、奥山が別れたがっていたことから、彼が中島を殺害したことはほぼ間違いないと思われた。しかし、奥山の最後の目撃情報があった時刻・場所からマンションへ向かって殺人を犯したとすると、まっすぐ事故現場へ来たとしてもとても間に合わない。どのようなトリックが使われたのか!?
いろいろ調べたが解決の糸口がなく、途方に暮れた察時は、「試しに」といって時乃に解決を依頼するのだった……
雑感
「屍人荘の殺人」で俄然浜辺美波に注目した自分としては、タイミングよく彼女の主演ドラマが始まるというので見逃せないと思った。
映画の剣崎比留子は、どちらかというと「あまり女性としては魅力的ではない」風体だったが、今回は今風の美人キャラだった。もともと美人には違いないからいいんだけど、派手なお化粧をしているのはちょっと期待とは違った。
謎解き自体はまともだったが、あれだけの手がかりから真実にたどりついた時乃はともかく、捜査一課の面々がなぜわからないのか? 死に行く人の最後の証言を過信せず、誰が殺したのか、どこで殺したのか、真っ当な裏取りをしていればわかっただろうと思う。ちょっと、いやかなり、だらしない。
渡海雄馬がいずれ父親の跡を継いで政治家を目指したとしても、そもそも選挙で当選するかどうかもわからないのだし、あそこまでおぼっちゃま扱いするのは滑稽もいいところ。時乃のもったいぶった大仰な物言いはともかく、全体的にギャグ調が強過ぎるのが残念。
(2020/2/9 記)