窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「麒麟がくる」第三回「美濃の国」

出演

あらすじ

戦から半年後、寡婦となった帰蝶明智光安の見舞いの名目で明智荘を訪れる。幼い頃、十兵衛の家で一年ほど暮らしたこともあったらしく、しばし気の置けないひとときを過ごす。かつて牧から聞いた昔話をすると駒はそれを知っていた。命を救ってくれた人がしてくれたのだと。美濃の物語を知っているということは、その人は美濃の人かも知れない。

斎藤利政は高政とともに土岐頼芸を訪ねる。土岐頼純が死んで美濃の守護がいなくなってしまったから、頼芸に引き受けてほしいと。美濃をまとめるためには国衆の協力が必要だが、自分が声をかけても動かない、頼芸が言えばまとまると。頼芸は「おぬしに毒殺されとうない」と断わるが、利政は「操り人形に毒は盛りませぬ」とぬけぬけと答える。

帰り際に頼芸は高政のみを呼び止め、利政はダメだ、自分はお主に期待している、子どものように思っているのだとこっそり告げる(利政には聞こえているようだったが)。高政の母・深芳野は元はといえば頼芸の愛妾。もしや自分の父は頼芸なのではないかと訝しむ。

第一回で十兵衛が助けた菊丸が、お礼にと手土産を持って訪ねて来る。そこへ駒がやって来る。その駒を菊丸が、なにやら意味ありげにじっと見つめるが……あれはなんだったんだろうか。駒は、薬草を手に入れるのが困難なため今後の治療が難しいと言うが、菊丸が薬草をたくさん持っているのを見て、これが生えているところを教えてほしいと頼み込む。

利政は高政に、鉄砲が戦で使えるかどうか調べろという指示を出す。高政はそれを十兵衛に丸投げする。十兵衛がその無責任な対応を咎めると、試し撃ちだけは二人でやってみようということになり、出かける。そこで高政は、父・利政は戦は強いが政がダメだ、勝手領地を守れば良いというものではないと説く。頼芸は父ではなく自分に期待してくださっている、十兵衛にも協力してほしいと。十兵衛が木に吊り下げた瓢箪目指して試射すると、見事瓢箪が炸裂!

今川が三河の覇権をめぐり、太原雪斎を総大将として尾張に攻め込んでくる。小豆坂にて激突。

雑感

  • 父と夫の間で苦しむ帰蝶。実母は病人だし、明智荘で牧が唯一甘えられる存在か。
  • 斎藤利政は相変わらず怖い。そして息子の高政は相変わらずボンクラだ。頼芸にちょっと囁かれただけでその気になるなんて、本当にチョロイ。もっとも、父への批判は当たっている。いわゆる「国盗り物語」では戦の勝ち負けばかり追いかけることになりがちだが、政治をきちんとやらなければ領民は富まないし、領民が富まなければ、結局強い軍隊を作ることもできない。
  • 十兵衛が初めての試射でいきなり命中させたのには驚いた。さては鉄砲を買って京から戻る道すがら、何度も練習したのか?


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(2020/2/10 記)