窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「アリバイ崩し承ります」第五回「ダウンロードのアリバイ」

出演(ゲスト)

概要

身元不明の白骨死体が富岡真司宅の庭から発見された。富岡真司は三か月前の殺人事件の被害者だが、犯人は不明で未解決事件であった。白骨死体は、かつて富岡真司の経営する会社の経理担当で失踪中とされていた和田であることが遺留品からわかった。和田は会社の金を使い込み、バレそうになったため行方をくらましたと見られていたが、恐らく金を使い込んだのは富岡であり、その責任を押し付けられた上で富岡に殺されたのだろう。和田の妻は既に故人であるが、大学生の息子・英介がいる。真相を知った息子が富岡を殺したのでは……となると、三か月前の事件が一気に解決することになるが、英介にはアリバイがあった。

事件発生は11月20日の21時ごろ。その日英介は19時ごろから深夜0時過ぎまで友人の古川と一緒だった。三か月前なのに日付を特定できたのは、その日限定の配信サービスがあり、23時46分ごろ古川の目の前で英介がダウンロードしたから……

雑感(ネタバレあり)

古川と一緒にいたのは19日であり、ダウンロードは23時46分ではなく日付が変わった直後だったのでは、とは僕も考えたが、5時間以上も一緒に部屋で過ごし、その間古川が自分の携帯なり腕時計なりで時間を一度も確認しなかったのは不自然だ。これはちょっとご都合主義だなあと思ったが、時乃の指摘通り、古川が気付いたら殺人の実行をやめればいいだけの話。うまくいったから実行を決意したわけだ。なるほどうまくできている。

母親が亡くなって天涯孤独の身の上となり、止める人がいなくなって実行に踏み切ったというのもうまい。アリバイに関しては今回は概ね納得できる。

ただ、英介は、父親が横領した挙句家族を捨てて失踪したというのは冤罪であり、実は恐らく富岡に罪を着せられた挙句に殺されたのだ、という真相を、いつ、どうして知ったのか。普通なら「お父さんがそんなことをするわけがない」と思っても、そこから先には進めないものである。富岡の人間性を知るにつれて、それしかないと確信したか。

富岡真司殺人事件の担当は牧村だった。渡海雄馬はなんとか牧村に手柄を立てさせたいと振る舞う。結構いい奴。

時乃は検視官の樋口秀人から「おぼっちゃまはあんたのことが好きよ、ちょっとは気にかけてあげたら?」と言われて「えーっ!?」と驚く。雄馬のことは嫌いではないが、全くその気はないようだ。


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(2020/3/15 記)