窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「麒麟がくる」第三十回「朝倉義景を討て」

出演

  • 柴崎楓雅(奇妙丸)

あらすじ

光秀は信長に呼ばれ、岐阜からやってきた左馬助(久しぶりに登場)と入れ替わりに岐阜へ行く。名目は妻子に会うためだが、実際には次の戦をどうするべきか信長と話し合うため。

木下藤吉郎は、幕府には朝倉と通じている者がたくさんいる。その者らを一掃しない限り幕府の立て直しはあり得ない。そのためには朝倉を叩くのが一番という。

帰蝶は、斎藤龍興が朝倉と通じ、美濃を取り返そうと虎視眈々と狙っている。いくら京を平定しても美濃を取られたら意味がない。だから朝倉を討つべしという。

信長は、自分一人では朝倉を討つのは無理だが、誰が味方になってくれるかを考えている。

光秀は、帝に拝謁することを助言。帝に戦が認められれば、大義名分が立ち、近隣諸国からの味方も得られるだろうと。会ってくれるか訝しむ信長に、御所の修繕に力を尽くした信長であるから、「道は開けるやも知れません」と励ます。

一方、帝(正親町天皇)は東庵と囲碁を打ちながら、信長が上洛の折に会いたいと言ってきたが、会うべきか? と相談し、東庵は、お会いなさいませ、と答える。

帝に会った信長は、帝が自分のことをよく知っていたこと、すぐれた武将だと褒めてくれたことをことのほか喜ぶ。そしてついに朝倉攻めが始まる。

光秀は煕子、岸、たまと再会。煕子は、自分たちを京へ呼んでほしいと訴える。美濃から京までの道のりは女・子供には決して楽ではなく、京も安寧の地とはいいがたい。しばし躊躇する光秀だが、煕子の強いまなざしを受けて、京へ呼ぶことを約束する。

京に戻った光秀は、足利将軍家も織田と共に北陸攻めに出るべきと説くが、義昭は「和議の仲立ちをするのが将軍の役目」と兵を出すのを嫌がり、三淵藤英は、一時とはいえ世話になった朝倉に弓を引くつもりはないという。反論しようとする光秀に、摂津晴門は、阿君丸(くまきりまる)を暗殺したのは三淵であるとバラし、大事なはかりごとはみなでやるもの、信長のスタンドプレイには誰もついていかないと言い捨てる……

駒は、将軍の、貧しい者を救うための悲田院作りという夢に共鳴し、丸薬の製造販売で得た利益から、既に二百貫(約3000万円)を献上。義昭は駒と話をしていると心が慰められるといい、一緒に城を抜け出して蛍を見に行き、戻ってきて、蚊帳の中でつかまえた蛍を放ち、そして……

今日の光秀&駒

将軍に招かれたという駒を見送りつつ
「公方様が……お待ちかね!?」

今日の帰蝶&光秀

帰蝶様は、朝倉との戦をどう思われますか」
「我が兄の子、斎藤龍興は、朝倉をそそのかし、この美濃を取り返そうとたくらんでおる。(中略)それゆえ私は申し上げました。朝倉をお討ちなされませ、と」

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公式サイトより

登場人物の満年齢(1570年)

氏名 誕生日後の満年齢 役者の年齢
明智光秀 42 42
織田信長 36 28
木下藤吉郎 33 52
足利義昭 33 43
松永久秀 62 61
朝倉義景 37 49
煕子 40 32
7 9
明智左馬助 34 27

雑感

  • 帰蝶の登場は久しぶり。なんと、第21回(6月7日)以来だそうなので、5ヶ月ぶりになる。そして、相変わらず僕らの帰蝶だった。
  • 信長が帝は会ってくれるか心配したり、光秀が「道は開けるかも」と曖昧なことを言ったり、帝自身が会うべきか人に相談したりしていたのは、当時の信長は昇殿を許される身分ではなかったからか。
  • 駒は信長の妻・帰蝶と親しく、秀吉・家康に好かれ、関白・近衛前久とも顔見知り、今井宗久とも親しく、ついに将軍・足利義昭の寵愛を受けると、その人脈のすごさは驚くばかりだが、東庵先生はその上をいっていた。なんと、帝と碁を打つ間柄だとは……
  • 摂津晴門が調子に乗って阿君丸殺害の真相をペラペラしゃべったが、何のためにしゃべったのかよくわからない。それを聞かされた三淵は眉ひとつ動かさないが、心中は、バカ何喋ってんだよ、と思っていたに違いない。


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(2020/11/16 記)