窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「鎌倉殿の13人」(2)

題名

  • 「鎌倉殿の13人」第2話「佐殿の腹」

放送日

  • 2022年1月16日

登場人物

北条家

  • 宮沢りえ(りく、時政の新妻)
  • 田中なずな(くま、りくの侍女)

源氏

  • 野添義弘(藤九郎または安達盛長、頼朝の従者)

伊東家

  • 芹澤興人(江間次郎、八重の夫)

その他

概要

伊東祐親と北条時政は一触即発状態だったが、ちょうどそこへ大庭景親がやってきて、間を取り持つことに。頼朝は北条家へ移す、頼朝には以後、八重に一切連絡を取らない、という条件でどうだと持ち掛け、双方は承知する。

八重は江間次郎のところへ嫁ぐことに。その前に一度だけ頼朝に会いたいと願い、祐清に相談、祐清は宗時と協力して実現を約束する。祐親に見つからないよう、比企尼のところで会う算段を取りつける。そして義時に頼朝を連れてくるよう指示する。が、頼朝は「今さら会っても仕方ない」と言って義時の依頼を撥ねつける。また、みんなは自分に期待し過ぎだ、自分は挙兵などしない、宗時にもそう伝えよと言う。

一方、頼朝は政子と親密さを増していく。八重にはつらい思いをさせてしまった、二度とそのようなことはしたくない、という頼朝の話を聞いた政子は、単独で八重に会いに行く。頼朝への未練を断ち切るために。八重は「頼朝殿は寝汗をかきますから、枕元に手拭いを常備し、拭いてあげてください、などと閨の話まで持ち出し、マウントを取ろうとするが、己の立場を悟り、退出する。

義時は、頼朝は八重への気持ちがなくなりあっさり政子に乗り換えようとしているだけのように映る。挙兵をしないなら頼朝を養うのは北条家にとってはリスクなだけだ。そのため、頼朝に会いに行き、出て行ってほしいと伝える。頼朝は、お前だけに本心を打ち明けると言い、自分の望みは、腐りきった平氏を倒し、この世を正すことなのだと宣言する……

雑感

人たらしの頼朝が、政子をモノにし、自分を嫌っている義時に、お前だけに本心を打ち明ける、と言って心服させるところが見事。

第一回同様、相変わらず義時は、何か言おうとしても周囲の人にちゃんと話を聞いてもらえない。そんな中、頼朝だけはじっと自分の話を聞いてくれた。頼朝にとって耳が痛いことを言っているにも関わらず、だ。このあたりがうまい。

子ども(千鶴丸)に会わせてもらえない八重が哀れ。八重は知らないが、視聴者は既に千鶴丸はこの世にいないことを知っているだけに、なおさら哀れ。

頼朝が来ないことを比企家に伝えにいった義時に、能員と道は、もう食事の支度もしたのに無駄になるとか、そもそもこの計画を立てる時に頼朝の意志を確認したのかとか言って責め続けるが、比企尼が「気にしなくていい、この者たちは頼朝殿が来なくてほっとしているのだ(平氏ににらまれたくないから)」とピシリと言うところがユーモラスかつカッコよかった。しかし草笛光子は相変わらず元気だが、もう88歳。すごいな……



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