窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「鎌倉殿の13人」(16)

題名

  • 「鎌倉殿の13人」第16話「伝説の幕開け」

放送日

  • 2022年4月24日

概要

御家人たちをまとめ上げた源頼朝は弟・範頼を総大将、梶原景時を軍奉行とした本軍を派兵。八重に見送られた義時も従軍し、先発した義経と合流する。後白河法皇を捕らえ京に籠もる木曾義仲、福原を拠点に復権を伺う平宗盛に対し、鎌倉方は義経の天才的な軍略に導かれて奮戦。畠山重忠らが華々しく駆け……。(NHKオンデマンドの解説より)

雑感

前回の上総広常に続き、今回は木曽義仲が退場。最後まで惚れ惚れするいい武将であり、本作は、ステキな人だな~カッコいいな~と思った直後に死ぬ、というのが定番になりそうで怖い。

源義経が天才的な軍略の才を見せつける一方、人間としての幼さ、傲慢さも発揮する。また、範頼が意外に大将の才を見せる。前回、御所を襲撃した坂東武者たちを剣で制圧し、りくから「意外」と言われた範頼だが、今回も本軍を率い、先陣として待ち構えていた義経が(頼朝の命に反して)既に戦闘の火ぶたを切ったことを知ると、咄嗟に「自分が義経に命じたことにしよう」と断じるなど、清濁併せ飲んで現場を収め、モチベーションを落とさないようにした手腕は、見過ごされがちだが評価すべき点と考える。

京に攻め上って平氏を蹴散らした義仲の軍には、近隣の武士たちが馳せ参じ、大軍を成していたはずだが、なぜ頼朝軍にああもあっさりやられたのかが不明。そこを描くのが目的ではないとはいえ、もう少し説明のほしいところだ。(実は、子供の頃から、義仲が平氏に勝ったことと義経に負けたことはずっと疑問である。)

三浦義村は八重に「一人も二人も同じだろう」と言って自分の娘を預けてしまう。急にイヤな人間になったのは、いい男描写があると死のフラグが立つことを悟ったから……?
(2022-04-29 記)



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