題名
- 「鎌倉殿の13人」第33話「修善寺」その2
雑感(続き)
「北条氏の追討令を後鳥羽上皇に願い出ていることが発覚」したことをもって、頼家の「謀反が明らか」になったとするのは、いささか無理があったと思う。頼家は北条氏を滅ぼそうとしているのであって、鎌倉殿を討とうとしているわけではないからだ。自分の舅一族を滅ぼし妻を殺し息子を殺した北条が憎いだけなのだ。
もっとも北条氏からすれば、いまや鎌倉の実権を握る北条氏に盾突くこと、すなわち謀反であるという理屈なのだろうが、自分の立場を脅かす者はすべて敵、それがたとえ鎌倉殿であっても、という態度をここまであからさまにして、よく他の御家人が何も言わなかったものだ。比企を滅ぼしたことで、一気にそこまでの勢力になったということだろうか?