窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「伊賀を越えろ!」(29)

題名

  • 「どうする家康」第29話「伊賀を越えろ!」

放送日

  • 2023年7月30日

登場人物

概要

信長、死す――。衝撃的な知らせが世を駆け巡る中、光秀の命令で、家康は浪人から村人まであらゆる者から命をつけ狙われることに。岡崎へ帰還すべく、家臣団とともに逃亡する家康に、半蔵は、服部党の故郷である伊賀を抜けるべきだと進言する。光秀の追手を欺くため、忠次らと別れた家康は、伊賀の難所を越えて、一路岡崎を目指すが、道中で謎の伊賀者たちに捕らわれてしまう!(公式サイトより)

今日の家康と百地

「わしに明智を討たせよ。わしに恩を売れ。恐らくそれがおぬしにとって、最も利となることじゃ」

雑感

本多正信が帰ってきた! 今話のMVPは松山ケンイチ山田孝之松山ケンイチが、いや本多正信が殿を救うために熱弁を振るうところなど、うさん臭さ満開。が、ああ、戻って来たんだなあと感慨深い。帰参したがっているのがミエミエなのが興味深い。

服部半蔵は、真面目なのはよくわかるし、あわや殺される、という時に颯爽と現われたのは格好よかった。が、進言することがことごとく裏目に出るのはどうしてなのか。本人が真面目であればあるほど滑稽なのだ。しかし、最後は女大鼠を側室にすることに成功した……(のか?)

著しい成長が感じられたのがわれらが君の家康だ。昔はビビりまくって戦場から逃げようとしたこともあったのに、今は捕らえられ、今にも斬られようという時も冷静に「わしに恩を売れ」と説得するなど、見事ではないか。

家康が百地に捕らえられた時、服部半蔵は「わしが家康じゃ」と叫んだ。他の服部党の面々も。また、穴山梅雪も殺されたが、捕まえた明智兵は家康だと思い込んで明智に報告し、これは穴山だと折檻をくらった。ということは、捕まった時に穴山は、自分が家康だと名乗ったのに違いない。今の家康は、そういう殿なのだ。明智が山崎の合戦に敗れ、逃げる途中で落ち武者狩りに捕まり、「わしは明智やない」と言ったのとは対照的だ。


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