来週の映画公開を控えてのテレビスペシャル版。
放送日
- 2023年9月9日
登場人物(タイムカプセル編)
粗筋(タイムカプセル編)
事件解決から数日後、レンから日当1万円の変なバイトに誘われた整。最初は断わる整だったが、「何かあっても整くんなら何とかするよね」と無邪気に笑うレンに観念し、しぶしぶ参加することに。
バイト当日、数年前まで学校として使用されていたという旧校舎に集合。主催者の坂巻洋子と秘書の桐江が大勢の参加者を教室で出迎える。
プリントを渡された整たちは、「そこに書かれた文章を読んで思ったことを書け」と指示される。提出後、「名前を呼ばれた人だけ戻って」と言われ、名前を呼ばれた整、レンが再び教室に戻ると、参加者はかなり減っていた。すると坂巻から「30年前に埋められたタイムカプセルを探して欲しい」と、バイトの真の目的が明かされる。果たして、整とレンはタイムカプセルを探し出すことができるのか?(公式サイトより)
雑感
映画の撮影と同時に2時間半のテレビSPを撮るとは、映画を二本同時に撮るようなもの、大変だなぁと思ったら、いきなり遠藤憲一が登場。テレビドラマ編の第一話が始まった。新作ではなくドラマのダイジェスト? だったら見るのをやめようかと思いつつ、第一話は一番面白かったので引き込まれたのと、冒頭で篠原涼子が狂ったように何かを探し回っているシーンがあり、これは始めてみるカットだったから、新撮影の部分もあるのだろうと見続けることに。
結局、この「特別編」は連ドラepisode1のリブート版&新作「タイムカプセル編」で構成されたものだった。よくよく見れば、新聞のラテ欄にも公式tweetにもそのように書いてはあるのだが、騙されたようで複雑な気分だ。面白かったけど。
それはそれとして、タイムカプセル編はとてもよかった。とにかく篠原涼子の存在感と演技力が圧巻だった。冒頭でアルバイトを前に説明するシーンではいかにも病的で、ヒステリックに桐江を怒鳴りつけるシーンは怖く、録画を見ているシーンは無邪気で、最後に桐江を見上げて「なんで泣いているの?」と声をかけるシーンは恋する高校生そのもの。なんでこんな風に表情を変えられるのかね。役者とはすごい。
レン君が志尊淳というのも嵌まり役だ。ただ、レンを出すなら、アイビーハウス編で出してほしかったなあ……。レンを風呂光に変えたことでいろいろ無理が生じたよなあ……。
鈴木はオリキャラか? 他の参加者が割と奔放に振舞っている中、彼が「考えようぜ!」と皆の背中を押して回っていたのも、あとから考えれば納得。洋子が高校生に戻ってしまったら、初恋の人はそこにいても子どもは存在しないわけだから、つらいよね……。
最初の問題の感想を見て、真面目に考えていない人は帰されたが、ということは、残った人はなんらかの有益な考察をした人ということ。が、久能、レン、鈴木、尾形芽衣以外の人が何もしゃべらなかった(しゃべらされなかった)のは納得行かない。意見がないなら帰ってもらえばよかった。あの場に賑やかしはいらないはず。
謎解きは少々作為的だったし、カプセルを勝手に開けられたのも納得がいかないが、あの手紙はやはり感動した。あとで原作を読み返してみよう。