窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「ブギウギ」(022)

第5週「ほんまの家族や」(火)

放送日

  • 2023年10月31日

概要

自身が梅吉とツヤの子どもではなく、次郎丸家の娘で、実の母親はキヌだと知ったスズ子は、キヌが住む家を訪れ、自身が生まれたときの話を聞いた。スズ子は呆然として、フラフラと歩きだし、キヌの家をあとにする。一方、大西家では、六郎やタカやトシらが、一晩帰ってこなかったスズ子を心配して待ちわびていた。(NHKオンデマンドの解説より)

大西家に帰る途中、小川に浸かり、大の字に寝てしまう。自分の心を持て余していた。

戻って来たスズに最初に気付いたのは六郎だった。持っていたハンカチで水を拭き取ろうとする六郎にスズ子は「私を抱きしめて」と頼む。怪訝な顔をしながらも抱きしめると、スズ子は「おかあちゃーん、おとうちゃーん」と号泣する。六郎は「僕は六郎やで」ときょとんと言い返す。「あほ、そんなことはわかっとるわ。おかあちゃんと呼んだかてええやろ」「ええよ、ずっと呼んどってええよ」と言って再び六郎はスズ子を抱きしめる。

花田の家に帰って来た時、スズ子は六郎に、香川での話は内緒やと釘を刺す。そして何も知らなかったように帰宅して両親とおしゃべりを始めるのだった……

感想

今週は香川と出生の話で金曜まで行くのかと思ったら、今日で終わりのようだ。重要な話だと思うが短くまとめたものだ。

恐らくスズ子は、悲しいのか悔しいのか寂しいのか何なのか、自分の心を扱いかねていたのだろう。誰に文句を言えばいいのか、文句を言うべきことなのか。しかし六郎に抱きしめられて、その肌の肌のぬくもりに「家族」を感じたのではないか。それで、ツヤや梅吉には黙っていよう、以前と同じように接しようと決めたのだ。しかし、帰宅直後にツヤを見たスズ子の顔を見て、ツヤは、「あ、知ったな」とツヤは気付いたのではないか。それでもスズ子が「聞かなかったことにする」と決めたのなら、自分も「気づかなかったことにしよう」と決めたのだろう。

六郎がよい働きをした。戻って来たスズ子を問い詰めたり過度に責めたりせず、「姉やんがいなくなって、心に穴が開いたみたいやった」と自分の気持ちを伝える一方で、濡れたスズ子を拭き取り、またトシに「ご飯の支度したって」と声をかける(昨日、トシが「お腹がすいたら戻ってくるやろう」と言ったことを覚えていて、戻って来たということはご飯だと考えたに違いない)。これがスズ子の弟の六郎なのだ。


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