窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「ブギウギ」(041)

第9週「カカシみたいなワテ」(月)

放送日

  • 2023年11月27日

概要

スズ子と梅吉が東京で一緒に暮らし始めて一年、梅吉は何をするわけでもなく酒を飲むだけの毎日を過ごしていた。一方、梅丸楽劇団は変わらざるを得なくなっていた。日中戦争が始まって三年、贅沢を禁止する法律が施行され、楽団は警察の指導のもと、派手な演目や演出、演奏を全て取りやめることとなる。スズ子も歌い方が軽薄だと言われ、三尺四方の枠の中から動かずに歌うようにと指示されてしまう。(NHKオンデマンドの解説より)

昭和15年――

枠の中で身体を動かして歌っていたが、観客はノらず、白けた空気が漂う。ついに枠から飛び出し、舞台を歩きだしたところ、観客がわっと沸いたが、途端、客席にいた丸の内署の警官が笛を吹き、舞台は中止させられてしまう。スズ子は警察で取り調べを受ける羽目になり、つけまつげもダメだと言われる。

茨木りつ子は取り調べの常連で、何度注意を受けても態度を変えず、警察の手を焼かせていた。

梅吉は、東京へ来た当初は毎晩遅くまで脚本を書き、今度こそ「だらしないお父ちゃん」を返上すると張り切っていたが、一年経たないうちに何もしなくなった。何もしないだけでなく、酔って小村夫妻に迷惑をかけるようになった。

感想

朝ドラにはしばしば「お金の稼げない男」が登場する。カムカムのジョーしかり、らんまんの万太郎しかり。彼らは社会性に欠けるところはあったが、周囲からは愛され、視聴者からの好感度はとてもよかった(はず)。それは、酒を飲まず、博打をせず、浮気をしなかったからだ。ついでに言えば、喧嘩もしなかった。

梅吉もその延長戦上の人かと思っていた。酒は飲んでいたが、常連客との明るい酒で、酔って管を巻くようなことはなかった。が、今日はイヤ~な酒飲みになっていた。はな湯では、経営を仕切っていたのはツヤかも知れないが、掃除や小銭の準備や常連客の接待(?)など、梅吉にもやることはあった。今は手伝えることが何もない。昼間はスズ子もいない。近所に知り合いもいない。病むパターンではある。何かできる仕事があればいいのだろうが……

スズ子は下宿を出て一軒家にでも住むのかと思った。料理付きの魅力は捨てがたかったのだろうが、女二人、成功するまでの足掛かりのつもりで借りた一部屋に、実家を引き払ってきた父と一緒に住むのは無理がある。下宿を出れば、部屋の掃除やら買い物やら、スズ子が働いている間に梅吉にすべきことができるから、その方がいいのではないか。

スズ子が観客の期待に応えて踊り出した途端、警察の手によって強引にショーが中止されてしまった。その場にいた観客には誰のせいなのかは一目瞭然であろうに、それでも劇団を責める人がいるのに驚いた。劇団もただ謝罪するのではなく、「当局の指導により~~をこのようにしております、ご理解とご協力を……」ということをもっとアピールすればいいのに。


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