第07週「女の心は猫の目?」(金)
放送日
- 2024年5月17日
概要
優三からの提案を受け入れて婚約することにした寅子。直言とはるは驚くが、二人を祝福する。寅子は職場で雲野にも報告。弁護士としてはじめての仕事を引き受けることになった寅子は堂々たる法廷デビューを果たす。寅子は「紙切れ一枚でこんなに状況がよくなるなんて」とよねに語るが、よねは納得していない様子で――。(NHKオンデマンドの解説より)
今日の優三
「僕の両親は既に他界しています。僕に家族はおりません。寅ちゃんと猪爪家の皆さんと家族になれることは、これ以上ない旨味です」
感想
ここに至るまでの経緯にはいろいろと疑問がなくはないが、ともあれ、猪爪寅子は佐田寅子になった。
優三の人柄の良さや地頭の良さは、猪爪家の人であれば皆知っていただろう。それでもこれまで、寅子にも、はるや直言にも、結婚相手として全く思い浮かばなかったのは、両親も兄弟もいない孤児であり、お金も持っていない……つまり、猪爪家に相応しい家柄ないし社会的地位がないからだろう。はるが二人の話を聞いて「その手があったか」と呟いたのは、家柄とか、社会的地位とか、そういう枠を外して考えれば、こんないい人が身近にいた、ということに気付いたということではないだろうか。
さて、うれし恥ずかし初夜。優三はうっかり「僕は寅ちゃんのこと、ずっと好きだったんだけどね」と漏らしてしまうが、「寅ちゃんには指一本触れるつもりはない」と言い、さっさと寝てしまう。長年好きだった人が隣にいて、よく寝られるものだ。実は優三は、意外に神経が太いのではないか?
傍聴人マニア・笹山は、時世がら米もネタも入って来ず、笹鮨を畳んで田舎に帰る決意をする。