前回で物語のテーマらしきものが見えてきた。今回は、これまで「?」だったいろいろな事情が明らかにされた。
- 白鳥貞美(中井貴一)は、アメリカから日本に戻ってきたあと、妻と二人の子供は富良野に、自分は東京に単身赴任していたらしい。子育て、特に岳のことなど、奥さんはいろいろ悩みを抱えていたが、すべてを奥さんに押し付けて家庭は顧みず、富良野に戻らず、相談にも乗らなかった。
- ある日、奥さんが自殺する。その知らせを聞いたのは、内山妙子(伊藤欄)と情事に耽っているときだった。前回の回想シーンでもこの場面だけあったが、情事の相手が誰だかわからず、部屋のドアを叩いて「貞美! 貞美! いるんでしょ」と怒鳴っている女は別の愛人かと思った。これは姉の谷口冬美(木内みどり)で、義妹の自死の連絡にきたのであった。
- 内山妙子には夫がいる。貞美の同僚の医師で、現在は金沢へ赴任中。準教授である貞美に教授昇格の打診があるが、貞美は「内山君を先に」といって辞退する。院長(小野武彦)は「まだ妙子と付き合っているのか? そうでないなら、気にすることはない。この話を受けろ」と迫る。貞美と妙子の関係は院長も知っているのか? そんなにバレバレだったのか? 妙子の夫は知らないのか?
- 関係を清算したはずなのに、いまだに妙子は貞美の部屋にやってきて、食事の支度をしたり、何かと世話を焼こうとする。何を考えているんだこのバカ女は? 何もセックスをしなくたって、こうして部屋へきて、世話を焼いていれば、誰が見たって付き合っているのかと思う。少しは自重しろよ。
- 今日も貞美はオヤジギャグ炸裂。「アメリカと月とどっちが遠いか知ってる?」
- ルイの従姉(貞美の姪)の上原さゆり(森上千絵)が登場。思ったより年上だった。「バツイチの熟女」と言っていたけど、旦那と死別したんだったらバツイチじゃないよね?*1 ところで、さゆりの親は誰なんだろう。冬美の子にしては年齢がいき過ぎていると思う。冬美の上にさらに兄弟がいるのか。
- さゆりはルイが妻子ある男性と付き合っていることを知っていた。それって笑い話にできるようなことなのか? そもそもなんでこんなにみんな知っているんだ? 奥さんの耳にも入っているんじゃないの? 不倫がいいとはいわないが、もしやるなら秘密厳守は鉄則。脇が甘すぎる。
- 次回予告によれば、貞美は病院を辞めて北海道に帰るっぽい。ああ、よかった、とほっとした。親子絶縁したまま死を迎えるなんて、つら過ぎる。