窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「風のガーデン」第4話「ゲラニウム」

  • 内山妙子って、やーな女だ。伊藤欄という役者は好きだし、うまく役作りできていると思う。あくまで役の話だが、いい人揃いのこのドラマの中で……重罪で間もなく逮捕されようとしている二神達也(奥田瑛二)すらいい人に見える中で……本当にうざい女だと思う。女房気取りで勝手に部屋に上がり込んだり、貞美が秘密にしておきたかったであろう院長にペラペラしゃべったり。あなたのことを心配しているから、と理由をつければ何をやっても許されると思っているのか?
  • 今日もまた貞美(中井貴一)の高校時代の旧悪(16歳の時にクラスの人気者だった女の子をヤっちゃった)が、クラスメートだった(?)佐伯智美(ふせえり)にからかわれるなど、女関係にはとにかくだらしなかったということをこれでもかと印象付けようとしているけれど、貞美の妻・冴子の自殺の原因は、少なからず妙子にもある。そのことをどう考えているのか? 貞美の心配も結構だが、自分の夫の事は心配しないのか? 仮にも看護師長という立場にありながら、同じ病院内の医師との個人的な付き合いをいつまでも続けるとか、ちょっとおかしいよ。
  • 貞美は娘のルイ(黒木メイサ)に会いに札幌に行くが、ルイは不倫相手の宮内(白石雄大)に会う約束があり、結局親子の再会は果たせずじまい。なるほどね。しかもルイはルイで相手にすっぽかされるという。ルイの従姉の上原さゆり(森上千絵)は宮内と親しいようだが、同じ職場なのか? もしかしてルイはさゆりの紹介で宮内と知り合ったのかなあ。だとしてもさゆりに責任があるわけじゃないが、とにかく、あまり狭い世界の中で変なことをするなよなあ……知れば傷つくことって、あるんだからさ。
  • 貞美は、友人の医師・水木三郎(布施博)のもとで腹腔神経叢ブロックを処置してもらう。6年ぶりに富良野へも足を延ばし、妻の墓参りをし、花のガーデンをそっとのぞき、岳の姿を垣間見る。
  • 貞美は、病院を抜け出して株をやりたがる二神に対し、「そんなにお金が欲しいんですか、命はお金では買えませんよ」などと話をするが、自分だって末期癌を患っているくせに、勤め先には内緒にして仕事を続けている。仕事を続けていることが唯一、支えになっているのだろう。二神も同じなのではないか。あんな言い方をしなくても、とちょっと思った。
  • また、二神が「誰も見舞いに来やしねえ」ともらした時に黙っていたが、「娘さんはきていますよ」となぜ教えてあげなかったのだろう。教えてあげてほしかったな。