感想
邪魔な人間を消すために怨み屋に片棒を担がせようとした女の話。怨み屋を利用する展開は初。
南条氏が殺され、現金1000万円が消えていたことから、盗み目的の強盗殺人かと思われた。が、何度も包丁を突き刺した手口から、警察は怨恨の線で捜査を進める。
ミユキは、もともと田之島と付き合っていたが、南条氏を愛するようになり、田之島と別れて結婚。そのことを田之島は怨みに思っており、夫を殺したのではないか、夫を殺された怨みを晴らしてほしい、と怨み屋に依頼。
事実は、資産家の南条氏の遺産を手っ取り早く手に入れるため、いまだにミユキに思いを寄せていた田之島に、南条がいなくなれば一緒になれるとそそのかして殺させ、足手まといになった田之島を怨み屋に始末させようとした、という筋書き。
ミユキに会いに来た田之島と抱き合っているところを怨み屋に見られて真相を知られてしまうわけだが……
日本の警察はそんなにバカではないと思うので、いずれ真相は発覚したと思うが、最低限、事件後ミユキと田之島は一切の接触を断たなければ疑われるに決まっている。だから、「彼を殺せば結婚できる」という発想自体がおかしいわけだ。まして、夜中にひっそりと密会するとかなからともかく、昼間、表通りで抱き合ったり、田之島の部屋で情事に耽ったりする時点で先はない。
もうちょとミユキに後悔させてからでもよかったように思うが、怨み屋は「更生させるつもりなどない」ときっぱり言い切った。結果優先。なるほどこれが怨み屋のポリシーか。
怨み屋のトレードマークともいえる長髪がウィグだったとは驚いた。当初から仕込んでいたのか!? でもデカレンジャーでも髪は長かったような……。もしかして、第五話までは自前の長髪で、今回の役を演じるために切って来たとか……。
リンク
- 怨み屋本舗 DVD2(ブタネコのトラウマ、2007/03/03)
木下あゆ美の魅力に関して、ふんだんな写真を使って説明されている。まさに同意。
- 怨み屋本舗 #6(テレビ批評的視聴記、2006/08/25)