出演(ゲスト)
感想
「スカイハイ」も「怨み屋本舗」同様怨みを持った人が主人公である(ことが多い)ためか、ネタがかぶる。ありがちなネタといえばそれまでだが。
今回は出会い系が発端。ただし、スカイハイ2(第五死)では単に遊ぶだけだが、ここでは気があるふりをして高額な商品を購入させるパターン。一通りの買い物をさせたあとはお役御免なので、引っかけた(同時並行で付き合っている)相手の数も、合田竜也の比ではない。契約を済ませると8日間の旅行に行くふりをしてクーリングオフをやり過ごすなど、なかなか緻密な手口である。
しかしなー。なんでこんなのに引っかかるかなー。
そもそも、出会い系で知り合った人に何をされても、ぜんっぜん同情できない。いくら見た目がきれいでも、氏も素性もわからないのだ。少しは警戒心というものを持て。
弥生のセールストークはかなり巧みで、言質をつかまれるような言い方は一切せず、ほのめかしてコントロールするところなど、とても大学生とは思えない。逆にいえば、決定的な何かを言っているわけではないのに、勝手に何かを期待して行動を起こすのは、やはり当人の自己責任でしかない。これは時計を買ってしまう「カモ」もそうだし、「困っているけど、絶対に暴力はふるわないでよ」と言われて暴力をふるってしまう取り巻き連中にしてもそうだ。
問題があるとすれば、弥生が150万円で売った時計が本当に150万円の価値があるのかどうかだろう。もし二束三文の値打しかないのなら、詐欺が成り立つかも知れない。が、それなら(弱みを握った上で)弁償させればいい。もし100万円以上の価値のある時計なら、嘘をついたわけじゃないから、諦めるしかないだろう。転売していくらかでも回収するしかない。弥生に対する仕返しはやり過ぎだし、逆恨みに近いものがあるような気がする。
それにしても、弥生は惜しい。それだけの度胸、弁舌があるなら、まっとうな製品をまっとうに売れば、きっと、トップセールスレディになれる。月収300万は無理としても、100万円くらいは可能なんじゃないかなあ。いつ捕まるか、いつ正体がバレるかとビクビクしなくていいし、一生続けられる。それはかけがえのないものなんだが、そこに気づけば……もう遅いか。
リンク
- 怨み屋本舗 #8(テレビ批評的視聴記、2006/09/08)