窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

怨み屋本舗REBOOT 第1話「教室の悪魔」

出演(レギュラー)

出演(ゲスト)

  • 斉藤はるか(戸蓑あやね、被害者)
  • 古村比呂(戸蓑弥生、あかねの母・依頼者)
  • 正名僕蔵(手塚伸之、あかねの担任・いじめクラブ部長)
  • 守山玲愛(赤坂チサト、いじめクラブ部員)
  • 増山加弥乃(紙田鈴、いじめクラブ部員)
  • 峯崎亜里沙(松村時子、いじめクラブ部員)
  • 諏訪太朗(校長)

粗筋

舞台はとある中学校。学校の「裏サイト」にいじめクラブなるものがあり、部長と称する人のたくみな誘導と携帯ポイントの配布により、その指示に従って特定の人物に対するいじめが横行していた。戸蓑あやねはその被害者で、連日いじめに遭っていただけでなく、援助交際を強要され、その代金を巻き上げられていた。

ついにあやねは悲観して自殺。ノートにはいじめた人を怨むと書いてあったが、それが誰かや、いじめの手口、何をやらされたのか等具体的なことは何も書かれていなかった。そのため証拠としては弱く、警察も学校と協力して生徒一人一人から話を聞くなど調査は行なったものの、結果、いじめの形跡はなかった、という結論になった。

その結論に納得のいかない戸蓑弥生は、マスコミに訴えるなど行動を起こすが、逆に他の親から疎まれ、白い目で睨まれる始末。ついに自分も身を投げようとしているところを怨み屋に止められ……

感想

いじめの話は小説でもドラマでも見ていてつらいものがある。ここでは単なるいじめではなく、強制的に売春をさせ、その費用を巻き上げていたというのだからひどい話だ。ドラマ用にデフォルメされているとはいえ、似たようなことは実際に起きているのではないか? 裏サイトを使ったいじめの手口、今回の場合は単純過ぎて突っ込みどころ満載だが、実際携帯サイト、学校裏サイトがいじめの温床になっていたりという実態があるんだろう。

しかし、サイトの書き込みをコントロールすることができるなら、加害者3人組を順にいじめの対象として指名し、自分たちがどんなにひどいことをしていたかを悟らせる方法もあった。本当の裏組織に売り飛ばしてしまったら、「社会的抹殺」どころか、ほとんど殺人と変わらないのではないか?

怨み屋が今回の仕事で得た金は2000万円。情報屋に払った費用はその1/10くらい? 衣装その他の経費はたかが知れているだろう。ついでにいえば、赤坂チサト、紙田鈴、松村時子を売り飛ばした分もかなりのお金になったのではないか。こうした金を何に使っているのだろう。

教師が首謀者というのはなかなか面白い視点だ。が、いじめの対象になった奴隷とやらを、自分が抱いたわけでなし、いじめの現場を見ているわけでもなし、あとで報告を聞くだけで、何が楽しいんだろうな?

城島進一の、視聴率を稼ぐためならなんでもする、という姿勢が極端過ぎて笑えるが、星影静香の中途半端な正義感は笑えない。いじめはやめなさいなどと偉そうに掲示板に書き込んで、いじめがやむと思うのか? やめさせるためにテレビで放映するんだろうに、余計なコメントを書き込んだためあっという間に掲示板が閉鎖されてしまい、証拠がなくなってしまったのはなんとも。まあ、ログすら取っていたなかったという点で、なんともはや、なんだけど。

木下あゆ美は相変わらず魅力的。彼女一人のためのドラマですな。

その他雑感。

  • 情報屋が二代目に引き継がれた。寺島進も悪くないが、加藤雅也の方が情報屋っぽい気がする。
  • 杉河里奈が招集される。もう怨み屋の仕事はやらなくていい、と思っていたのかも知れないけど、そう甘くはなかった。
  • 星影静香はトラウマを抱えているっぽい。幼い頃に母親が強姦されるのを見てしまった、ということ?
  • 怨み屋が乗っている自動車はプジョー207CC。カッコいい。