窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「おカネの切れ目が恋のはじまり」(TBS)第一話

サブタイトル

「私達は日々のお金に振り回されている」

放送日

  • 2020年9月15日

登場人物

概要

九鬼玲子は「清貧」を愛する会社員。母が経営する鎌倉の民宿「みずよう館」の離れに質素に暮らし、普段は感情をあまり表に出さず、他の人と群れたりせず、仕事も生活もマイペース。

猿渡慶太は欲しいものがあると我慢できない。しかし買ったものを大事に使うというわけでもない。何が経費か考えるのが面倒なので仕事でかかった費用もすべて自腹(とはいえ払うのは親なのだが……)。実は慶太はモンキーパス社長の御曹司。幼少の頃から甘やかされて育ったため、金銭感覚が身についていないのだ。が、アメリカ出張の際に使ったカードの776万円の請求書を見た時、猿渡富彦は激怒し、いったんはクビを宣告するが、その後撤回、お金の勉強をさせるために経理部へ異動させる。

その慶太の教育係を押し付けられたのが九鬼玲子だった。当初は拒否するが、家を追い出された慶太がなぜか「みずよう館」に住むことになってしまい、そのあまりのひどさを目の当たりにした玲子は、一から教育する決意を固めた。その第一歩としてお小遣い帳を渡すのだった。

雑感

予告編を見た時にはあまり興味がわかず、三浦春馬が出演していなかったら見なかったと思うが、なかなかどうして面白い。

慶太の壊れっぷりはひどいものだが、青天井で使えるカードを渡し、いくら浪費しても叱るだけで結局払ってやっているのでは、改善されないだろう。これは親が悪いね。

玲子は清貧を強調しているが、鎌倉で一軒家(一部屋しかないとしても)で暮らし、土曜日の午前中は木陰で持参の水筒のお茶を飲みつつ有名菓子店の銘菓を食べ、鴨長明の「方丈記」をたしなむ。なかなか優雅で贅沢な生活である。また「推し」(ファイナンシャル・プランナーの早乙女健)には容赦なくお金をつぎ込んでいる。これはこれで健全なお金の使い方だとは思うが、清貧とは違うのではないか。

モンキーパスの窓からスカイツリーや「うんこビル」(アサヒビールスーパードライホール)が見えていたから、会社は浅草近辺にあるようだ。実はロケとして使用したのはバンダイ本社なのだとか。

第一話では、非売品のはずの販促グッズがフリマサイトで出品されていて、その犯人捜しというミステリーの要素もあって結構ハラハラした。

なお板垣純の行為を玲子は横領だと断じていたが、少なくとも板垣は会社に損害を与えてはいない。経費処理上の社内ルールに違反したというだけ。うちの会社であれば何もルール違反ではない。あまり細かいルールで縛り付けるのはいかがなものかと思う。

配役

三浦翔平は初めて見るが、名前に覚えがあると思ったら、桐谷美玲の夫なのだった。こんな美形カップルだったのか……


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(2020/9/17 記)