窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

鬼形礼登場!「恐怖新聞」第三話

放映日

  • 2020年9月12日

出演

  • 安田カナ(息子と娘を虐待している母)
  • 舞羽美海(諸積杏奈、津々木の浮気相手)

概要

前回の母親に引き続き、今回は桃香から「あんたのせいで私の人生メチャクチャ」と怒鳴られ、メンタルを削られる詩弦だったが、勇介のアドバイスもありカウンセリングを受けたことと、勇介に依頼された歌子が詩弦を訪ね、仲直りしたことでようやく気持ちが上向きに。

そんな矢先、また恐怖新聞が配達される。日常的に虐待されている女の子がついに殺されると。その話を詩弦から聞いた歌子は、その子を救うために行動を起こそうと詩弦を誘う。その結果、まさに殺される直前に女の子を救い出すことができ、変えられる運命もあると喜ぶ詩弦だったが、意識を回復した蜷川冬夜から、恐怖新聞を配達しているのは鬼形礼だと教えられるのだった……

雑感

見るのをいかに拒絶しようとも、あの手この手で目に触れさせようとする。ようやく恐怖新聞らしさの一端が窺えるようになった。が、一回読むごとに100日寿命が縮まるという「事実」を詩弦はまだまじめに受け止めておらず、その点に恐怖を感じていない点は物足りない。

事件に巻き込まれ、いろいろと不安や恐怖を感じているはずなのに、相変わらず部屋にいる時に鍵をかけない。まあ、事前連絡もせず、呼び鈴も鳴らさず、いきなりドアを開ける歌子も歌子だが。

また、トイレで「怪しい人がいる?」と感じた時に、なぜさっさと逃げないのか。「誰かいるんですか……」などと尋ねている場合ではない。誰かいたらどうするんだ。いろいろ怖い状況を設定しているが、大半は詩弦のセキュリティ概念のなさだと思うと、ちょっとイラっとする。

桃香は初回からイヤな女だった。前回、ちょっと前向きになったのかな、と思ったが、今回は以前にも増してイヤな女になっていた。それ以上に、あまり好きなタイプじゃないなーと思っていた勇介が、あっさり桃香と結ばれてしまい、うさん臭く感じた理由がわかった。

勇介は、詩弦を励まし、一緒に不安や恐怖を背負い、力になろうとする。女からすれば、優しい、頼りになる、と思うのかも知れないが、この手のタイプは他人の力になっている自分に酔っているだけなのだ。案の定、桃香から「悩み」を打ち明けられた勇介はあっさり落ちている。ちょれー。桃香の方はもう少しわかった上でやっていそうだ。

二人の子を虐待している女が出て来て、この人が娘を殺してしまうのかと思ったら、そうではなかった。しかも現在の話ではなく回想だった。このミスディレクションは実によかった。「よくこそ騙してくれました」というやつだ。詩弦・勇介・桃香の話は今一つだが、サイドストーリーは前回も今回もかなりいい出来だ。

配役

  • 舞羽美海は「超高速! 参勤交代」の琴姫(政醇の妹)の人
  • 安田カナは「銀の匙」のタマコ。


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