窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

TRICK、エピソード3(第六話、第七話)

出演

  • 佐伯日菜子(黒坂美幸および黒坂陽子、霊能力で人を殺すことを予言)
  • 渡辺哲(「哲!この部屋」司会者)

雑感

前回、捜査費用についてどうなっているのかと書いたが、さっそく、付き合うに当たって奈緒子が上田にお金を要求する場面があった。家賃5ヵ月分……は決して安くない。これなら、奈緒子にとってはいい稼ぎなのではないか。

当初から気になっていたのだが、顔を途中で切るアングルが多い。普通はそういう画面の切り方はしないはず。ちょっとヘン。

上田が科学(物理学)の話になると、得意になって(早口で)「XXXX年アルバート・アインシュタインは……」などと長台詞をまくしたてる。これはのちにテレビのガリレオ先生に受け継がれているように思う。もっとも、局が違うからそういう露骨なパクリをするか? という疑問もある。本シリーズとガリレオとの関連性は、誰か論じてほしい。

さて本作は、これから人を殺すから監禁してほしいと警察にやってくる女(黒坂美幸)によって事件が幕を開ける。監禁されても自分は霊能力によって殺人を実行することができるが、日本の法律では霊能力による殺人で有罪にすることは不可能だからとうそぶく。警察は事件が起きていないのに拘束することはできないため、上田のところへ連れてくる。

目を離したわずかの隙に殺人が実行されるが、上田と奈緒子は(警察も)、どうやって美幸が殺人を実行したかに頭を悩ませる。通常の方法では実行不可能と判断せざるを得ない……やはり霊能力か? いやいや、共犯がいるに決まっているでしょう。わざと自分に目を向けさせ、その自分は鉄壁のアリバイを用意しておいて、自分が殺したと言い張り不起訴を狙う……というのは、ミステリーではありがちなパターンだろう。

ようやく共犯説にたどりついたと思ったら、目撃情報によって、確かに美幸が犯人だとされ、再び振り出しに。だからー、実行犯は美幸に似た人で、美幸そっくりの髪型・服装をしていただけでしょ。そうしたら美幸は双子だった。警察は、美幸に姉妹がいるかどうかも調べていなかったのか?

佐伯日菜子は「真・女立喰師列伝」で「ケンタッキーの日菜子」役で登場した。今回、役者の方も双子なのかと思ったが、一人二役だったようで。二人が手を握る場面があったじゃない、と思って見返すと、手を握る瞬間は一方の顔が映っていない。この場面だけ、別の役者の手を利用したわけか。

上田が「テレビのテツコの部屋は見逃せない」と言ってみる番組が「哲!この部屋」というのは笑った。が、本編ではチラと映るだけのこの番組をしっかり一本撮り、DVDでそれを見せるなどの手法は「踊る大捜査線」を彷彿とさせる。

トリック(3) [DVD]

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