窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

TRICK、エピソード4(第八話)

出演

雑感

謎解きとしては前作に続いてちょっとぐだぐだのところがある。スケッチブックに書いた数字を当てて見せましょうという桂木のトリックは、書いた数字を会場に見せているわけで、それを見た誰かがなんらかの信号を送っていることは明らか。上田が被験者役を買って出るなら、誰にも見せずに数字を書けばよかったのに、あれでは(物理学風にいえば)比較実験になっていない。

今回は(珍しく)一話完結。これまでに比べてスピーディーな展開で、それは良かった。

奈緒子がピンチに陥ると、決まって里見がうなされるなどの場面がうつる。エピソード1では指を切られそうになるし、エピソード2では実際に命の危険もあったが、本作では単に立場がなくなるだけで、なんの危機的状況でもないのにこの展開はちょっと過剰だが、これは最終回へ向けての伏線か。恐らく、父親の死は単なる事故ではないのだろうから。

前作では家賃5ヵ月分をせしめた奈緒子だが、本作の報酬は二泊三日の温泉旅行、それも大家さんへの貢物と化しそう。前作で得た5ヵ月分はどうしたのか? 当座の生活費に一ヵ月分くらいは残すとしても、4ヵ月分もまとめて支払えば、大家さんも見直すだろうし、当分は催促はなくなるはず。払わないで、他のことに遣ってしまったのだろうか?

里見が初めて上田と話をする。この時の様子はなかなかコミカルだった。しかし奈緒子に初夜の心得を説くのはヘン。もし里見が感じたように、この二人が恋人どうしだとするなら、この時点で何も関係がなかったとする根拠は何もないし。むしろ深い関係になったから部屋へ招いたのかも知れないわけだし。しかもその心得が「胸を隠せ」は、いくらなんでもチョット。

大家さんは第七話では奈緒子の職業を「ストリッパー?」などと訊いていたが、本作ではいつの間にか手品師であることを知っていた。

トリック(4) [DVD]

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