窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

TRICK2、エピソード2(第三話・後半、第四話、第五話)

出演(ゲスト)

雑感

いろいろ忙しくてDVDを見ている暇がなかったが、ようやく見ることができた。一ヵ月以上空いてしまったんだな……久しぶりに見たTRICKはやはり面白い。冒頭の上田と奈緒子の掛け合いは最高。Wikipediaの上田の項に「奈緒子をからかったり協力させる時だけは恐ろしく頭が回り、否が応でも協力せざるを得ない状況に追い込む」とあるが、まさにその通りで、今回、奈緒子を追いつめる様子はこれまで見た中で最高だった。

しかし、その上田は早々に姿を消し、物語の後半になるまで出てこない。その代わり奈緒子と矢部の掛け合いをたっぷり見ることになる。これはこれで面白いが、やはり上田との掛け合いにはかなわない。矢部は、上田との掛け合いの時の方が面白いと思う。要するに上田が面白いのだ。基本的に奈緒子も矢部もツッコミタイプ。上田は静かに、低い声で、真面目な顔をしてボケをかます。これがいいんだ。

それにしても2.5話は長い。その上「やむ落ち」と称する、OA時にカットされたものがいろいろ復活しているため、長い長い。2話にきっちり収めるべきだし、「やむ落ち」を別途くっつけるのはいいが、スリムな版も残しておいてほしい。

ストーリーに関してはこれまで同様(あるいはさらに)ぐだぐだで、ひとつひとつ突っ込む気も起きない。とにかく、二人も人が死んでいるのに、警察が介入して来ないのはいかにも不自然。警察が調査すれば、あんな単純な犯罪はすぐに証拠が発見されて、事故死でないことはわかるだろうに。

また、最初からずっと引っ張って来た、上田が行方不明になった理由が明かされないのも不満が残る。

まあ、あちこち笑えたからいいんだけど。2002年は既に携帯電話だって一般的だったはずなのに、あの大きなトランシーバーとか。

山田里見(野際陽子)が登場しなかったのは良かったが(里見の立場がぐだぐだだから、もう出てこない方がいい)、巨根・貧乳ネタの復活はいただけない。

配役

伊藤俊人升毅、大河内浩は「踊る大捜査線」でおなじみ。伊藤は和久さんに爆弾つき椅子を贈った人で、最終話にも印象的に登場。2002年に亡くなられているのでこれがほとんど最後の役。升毅はTV11話で登場した監察官で、映画OD2「レインボーブリッジを封鎖せよ」、「逃亡者 木島丈一郎」「容疑者 室井慎次」などでも登場。「のだめカンタービレ」でもさくらの父親役で登場した。「ガリレオ」最終章でも出てきたはずだが記憶にない。大河内浩はTV11話で升毅とコンビを組んだ監察官らしいが、記憶にない(映画OD2、「容疑者 室井慎次」でも登場)。「官僚たちの夏」にも出ていたようだが記憶に(記録にも)ない。光石研はテレビ版「クライマーズ・ハイ」の田沢直人(社会部デスク)役、映画「めがね」奈緒子」など。保積ぺぺは子供の頃の青春ドラマに出ていたのが印象的。エンディングで名前を見て、再度見直し、ああっ、これが保積ぺぺか……確かに面影が……(でもお腹が……)と感慨に耽った。