TRICK2、エピソード3(第六話、第七話)

出演(ゲスト)

  • 佐野史郎(深見博昭、サイトレーラー)
  • 小早川恭子(高木りな、人面タクシーに乗って失踪)
  • 池内万作(岡本宏、小早川恭子の婚約者)
  • 田山涼成(小早川辰巳、恭子の叔父)

雑感

上田が奈緒子をつけまわし、自分のところにきた調査に引き込もうとするあたりは、もはや定番ではあるが、なんともオカシイ。また矢部、石原が要所でしか登場せず、基本的には上田・奈緒子(+ゲスト)で話が進んでいたのもよかった。

しかしまあ、ストーリーが(例によって例の如く)へろへろなため、よくわからなかったのだが、改めて整理してみると、

  1. 小早川恭子は資産家の血をひいている。が、母は未婚で恭子を身ごもり、母の兄(辰巳)がいるが、それ以外の係累はいない。
  2. 岡本は小早川恭子とは金目当てで付き合っていた。
  3. 深見博昭は小早川恭子の父だった。
  4. 小早川辰巳は投資に失敗し、大きな借金を負っていた。恭子の資産に目をつけ、恭子が死ねばその資産が自分のものになると考えて殺害。
  5. この殺害時に快感を感じてしまい、以後快楽殺人の虜になって、何人もの誘拐殺人を実行する羽目に。
  6. 深見は、恭子は殺されているだろう、犯人は辰巳だろうと考え、岡本に辰巳を見張らせる。案の定、次々に女性を誘拐しては殺害していた。
  7. 辰巳が恭子を殺害した証拠はないが、連続殺人事件を暴きたてれば、墓穴を掘って真相をさらけ出すだろう。
  8. 深見は、自らをサイ・トレーラーであると喧伝し、アカデミックまで設立。岡本は、行方不明になった婚約者を深見に探してもらいたいが、その前に、深みの能力が間違いないかどうか調査してほしいと、上田に依頼。
  9. テレビでの上田の番組「どんとこい超常現象」にゲスト出演した深見は、連続失踪事件の被害者をサイ・トレーリングする代わりに報酬として1000万円を要求、辰巳をあぶり出す(辰巳は、可愛い姪の行方を捜すためなら、私が1000万円出そうと名乗り出る)。
  10. 上田、奈緒子にたきつけられる形で(恭子以外の)行方不明者の死体を次々に発見。不安に駆られた辰巳がこっそり恭子を埋めた穴を掘り返しているところに踏み込んで逮捕させる。
  11. 岡本に対しては、こっそり自分が恭子の父であることを告げ、もし殺されていることが確定したら自分が父親だと名乗り出れば恭子の財産はすべて自分のものになる、その時は山分けにしようと持ちかけて意のままに動かしていた。が、途中で岡本を殺害することも計画のうちだった。

……ということになるんだろうか。

4で辰巳が恭子を殺害したのはわかるとして、遺産を手にしたければ、彼女が死んだことがわかるようにし、かつ、事故死に見せかけるか、自分以外の人間に罪を着せなければならない。死体を隠したら単に行方不明になるだけだ。まずこれがヘン。

5で快楽殺人に目覚めたとあるが、第一の殺人から第二、第三の殺人までのスパンがあまりに短い。一方、第四の殺人のあと現在までのスパンが長い。病気なら、人を殺し続けていなければならないが……

そもそも、第二から第四までの殺人は、深見・岡本が証拠を握っているわけだから、こんな大掛かりなトリックを仕組まなくても、そのことを素直に警察に伝えれば良かったのではないか。類似の3つの事件の犯人だと確定できれば、第一の事件の犯行を暴くのも難しくはないだろう。4人も殺したことが明らかになれば、極刑は免れまい。岡本を殺し、上田・奈緒子らを巻き込む必要はなかったと思うのだが……。