観るかどうか迷っていたのだが、迷ったものは観た方がいいと思って出かけた。まだ「渋谷シアターTSUTAYA」では上映中である。
題名 | 告白 |
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原作 | 湊かなえ |
監督 | 中島哲也 |
出演 | 松たか子(森口悠子)、芦田愛菜(森口愛美、森口悠子の娘)、岡田将生(寺田良輝、ウエルテル)、西井幸人(渡辺修哉)、藤原薫(下村直樹)、橋本愛(北原美月、学級委員)、能年玲奈(桐谷修花)、木村佳乃(下村優子、直樹の母)、新井浩文(修哉の父)、他 |
公式サイト | 映画『告白』公式サイト |
制作 | 日本(2010年6月5日封切) |
劇場 | 渋谷シアターTSUTAYA |
雑感
松たか子の独白で幕が切って落とされるが、延々と彼女の長セリフが続いていくので少々驚いた。なるほど「告白」だから告白が軸になっているわけだ。こうした独白が延々続くと単調になりがちで、内容も特に盛り上がりがなく、ただどんどん救いのない方向に進んで行き、音楽も単調なリズムの繰り返しが多かったが、映画としては決して単調ではなく、1時間50分という時間が一気に過ぎていった。これは松たか子のセリフ回しのうまさに負うところが大きかったのではないかと思う。
松たか子は美人だしスタイルもいいのだが、色気がない。「坂の上の雲」で「佐久間多美」役をやった時は、秋山好古がなぜ多美に惹かれたのか理解できなかったが、今回の役は嵌まり役だと思う。他の女優では間が持たなかったのではないだろうか。
絵にするのは意外と大変だったと思うが、演出もうまかったと思う。カメラワークにはいろいろと疑問がないでもなかったが……
ところで、最後、渡辺修哉が仕掛けた爆弾を森口悠子が取り外し、八坂亜希子(修哉の実母)の研究室に仕掛け直すくだりがある。体育館を爆破させるつもりで修哉がスイッチを入れると母親が……というわけだが、この爆弾は本当に仕掛けられたものなのだろうか。悠子が修哉を追いつめるためにそのように嘘を言っただけで、実際には爆発はしなかったのではないかと思うがどうか。その根拠は、爆発のシーンのあと、破片がくっついて元の形になる(爆発シーンの逆回転が見せられる)ことと、ラストの「なーんてね」のセリフだ。
リンク
- 「告白」見たよ(子持ちししゃもといっしょ、2010/06/06)
- 映画について語り合った(前編・「告白」)(続・鹿田内りなこさんのぺえじ、2010/07/04)
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