窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

明智光秀のツンデレ/06「光秀の天下」

13日放映分。

雑感

いやー、なかなか面白かった。すっかり田渕久美子ワールドに染まってきたのかな?

前回、信長は「わしのあとを継げるのは光秀しかおらん」と森蘭丸に漏らしていた。蘭丸が一筆書いて、光秀にそのことを伝えてやればいいのに、それはできないんだろうな、と書いた。が、実際は(ドラマの中では)蘭丸は光秀にそのことを伝えていたのだ! さすが蘭丸だ。ただし、残念ながらそのメール……じゃなかった、手紙を光秀が読むのは、信長や光秀を殺してしまったあと。そこではじめて己のしでかしてしまったことの重大さに気付くというわけ。

光秀は江に、信長のことを「わしが心底敬い、お慕い申したお方」だと告げる。そういう人を、その手にかけてしまったのか。なんというツンデレ本能寺の変の解釈はいろいろ描かれている。光秀が次の天下を狙っていた説、殺らなきゃ殺られると恐怖心に駆られて襲った説、裏で秀吉が糸を引いていた節、……しかし、光秀が信長を「心底敬い、お慕い申し」ていたという説は初めてではないか。素晴らし過ぎる。これは21世紀の今でなければ思いつかない解釈だろうなあ。

市や茶々、初らは、上野城にいたのでは光秀に襲われる可能性が高いと、大急ぎで清州城へ移る準備をしている。皆が衣類や身の回りの物を荷造りしている時、初がおまんじゅうを選んでいたのはやり過ぎとしても、生死不明な江の衣服を選ぶ役を買って出る場面はなかなかだった。普段は喧嘩ばかりしているが、やはり心配なのだなあと。「江の好みは私が一番わかっております。私の嫌いなものを選べばよいのですから」。割と笑えた。初のツンデレぶりはわかりやすくて良い。