題名 | ブラック・スワン(Black Swan) |
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監督 | ダーレン・アロノフスキー |
出演 | ナタリー・ポートマン(ニナ・セイヤーズ)、ヴァンサン・カッセル(トマス、バレエ団の監督)、ウィノナ・ライダー(ベス、往年の名女優)、クセニア・ソロ(ヴェロニカ)、他 |
公式サイト | 映画『ブラック・スワン』公式サイト |
制作 | USA(2011年5月11日日本公開) |
劇場 | 新宿武蔵野館 |
雑感
自分の好みからは外れているような気もしたが、なんとなく惹かれるものもあり、迷った末になんとか時間を作って観に行った。観に行ってよかった。なるほど苦手な描写もあったが、かなりインパクトも受けた。それに、これは劇場で観なければダメだと思う。迷ったら観に行け、だな。なかなか時間が取れないのだが。
何度か出てくるグロい描写(自分で自分を傷つけたりなど)は正視できなかったが、基本的に心理的な葛藤を描いたものだと思う。
ニナは真面目で練習熱心で素質のあるバレリーナだが、今一つ自分の殻を破れない。そこに「白鳥の湖」の主役に抜擢され、プレッシャーから押しつぶされそうになる。憧れの先輩女優の部屋からは小物を失敬して身につけたり(お守り?)、監督から色気が足りないと言われれば自慰にふけってみたり。そんなことでバレエがうまくなれば誰も苦労しないよ、と思うわけだが、そうやって必死であがく。
同僚の妬み・そねみや、あわよくば主役を取って代わろうとする連中にも対抗しなければいけない。同僚だけでなく、身内であり一番の味方であるはずの母親とも闘わなければならない。そうしたもろもろの要因からだんだん精神が壊れていくのだが、初日のステージの楽屋で殻を破る出来事があり、見事に素晴らしい白鳥となって羽ばたくことになった……。圧巻のシーンである。もっとも、そのために大きな代償を支払ってしまったのだが……。
映画の面白さを再確認した作品。
Academy Award
アカデミー賞で5部門(主演女優賞、撮影賞、監督賞、編集賞、作品賞)に候補にあがり、ナタリー・ポートマンが主演女優賞を獲得。
配役
ナタリー・ポートマンは「スター・ウォーズ」(エピソード1〜3)でヒロインのパドメ・アミダラを演じ一世を風靡した人。「Vフォー・ヴェンデッタ」で髪型をスキンヘッドにした人。
過去記事
- 「Vフォー・ヴェンデッタ」(2006/04/29)
リンク
- 女の子を誘って見に行こう。媚薬いらずの官能映画「ブラック・スワン」(エキサイトニュース、2011/05/12)
- 『ブラック・スワン』(すきなものだけでいいです、2011/05/12)
- 黒い白鳥(今日の柿柳、2011/06/27)
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