窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

脱力コメディ「MIB(メン・イン・ブラック)2」(DVD)

シリーズ一作目の公開から5年後。話がぐだぐだになっているなあ……

題名メン・イン・ブラック(原題:Men in Black)
監督バリー・ソネンフェルド
制作総指揮スティーヴン・スピルバーグ
出演トミー・リー・ジョーンズ(ケビン⇒K)、ウィル・スミス(J)、リップ・トーン(Z)、ロザリオ・ドーソン(ローラ・ヴァスケス、ピザ屋のアルバイト)、ララ・フリン・ボイル(サーリーナ、エイリアン)、マイケル・ジャクソン(エージェントになりたがるエイリアン)、他
制作USA(2002年7月6日公開)

感想

その場その場のやりとりはユーモラスでそれなりに面白いし、全体の尺は90分足らずで短くまとまっており、楽しく見られたが、結局ストーリーはよくわからんかった。

25年前、凶悪な宇宙人サーリーナがザルタ星人と戦争を起こした。ザルタ星人は「ザルタの光」を、これは自分たちの力にもなるが、サーリーナに奪われて悪用されると自分たちは破滅してしまうため、地球に預かってほしいとMIBに託そうとする。が、面倒に巻き込まれると地球が破滅するので、やんわりと別のところに隠すことを薦め、サーリーナに対しては、我々は中立だと宣言してザルタを追いかけさせる。どちらのエイリアンも地球から去ってめでたしめでたし。MIBのお手柄。

と思ったら、サーリーナが再び地球に来襲し、ザルタの光があるはずだとして探し始める。Zは、当時のことを知っているのはKしかないから、Kを呼び戻すようにJに命じる。

そういえば、1の最後で、奪われた武器を取り戻すため「バグ」の胃の中に入ったKが、その記憶を消したいと言って「ピカ」を受け、その後民間に移ったんだった。記憶を消すのは「バグ」のお腹の中に入るところかで、それ以前の長いエージェントの記憶を全部消す必要はないし、当然、エージェントをやめる必要もなかったはずだが、Jが間違えたとか、何かあったんだっけ?

JはKを再びMIBに引っ張り、めでたくコンビ復活。

で、「ザルタの光」は、実はKが宇宙に持って行ったと見せかけてKが隠し持っていた。それは、Kがザルタ星人の王女に惚れてしまったかららしいのだが、それとどういう関係があったのか。「ザルタの光」を持っていればいつか王女がまた地球に来てくれるかも知れないから? ピザ屋のねーちゃんのローラがいつの間にかぶれスレッドを持っているし、そのブレスレッドは「光」そのものではなく、光の在りかを示したものに過ぎないそうで、実なローラはザルタ王女の娘だそうで、父親はK? と連想させるシーンもあり、最後は一人乗りの宇宙船に乗ってローラは旅立って行くのだが、何処へ行く? たったい一人で? で、事件はどのように解決したの?

なんだかよくわからないのであった。

最後は、広大だと思っているわれわれの宇宙も、別の立場から見ればロッカールームのひとつの箱の中に過ぎないのだ……というわけのわからないことを示唆されて終わる。

MIB3を観ようかというモチベーションは、薄れてきた……

余談

犬のエージェント「フランク」は前作に登場していたらしい。そうだっけ!?