窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

NHK大河第4回「妖霊星」

出演

粗筋

西郷頼母の進言により、覚馬は禁足が解け、軍事取調役と大砲頭取に抜擢されることになった。林権助は、覚馬は短気なのが欠点だから、この機会に身を固めろと言い、嫁を迎えることに。

江戸では井伊直弼大老に就任、朝廷の勅許を待たずに日米和親条約を締結。一橋派を粛清して安政の大獄始まる……

感想

覚馬の嫁に、あんつぁま大好きな小姑・八重がどういう反応を示すか期待(?)する向きもあったようだが、特に何事もなく。実物の綾瀬はるか27歳が「あんつぁま、あんつぁま」だったら少々問題だが、この時の八重は12歳なのだから、単に甘えているだけ。別に兄が結婚したからといって、兄嫁とどうこうはないだろう。

それより、うらの登場により、八重の変人ぶりが改めて示されたのは大きい。うらは、従順で芯の強い女。世の中の動きや政治的なことは「旦那様が考えること」で「女が首を突っ込むことでねえ」という代わりに、畑仕事や家事はきちんとし、姑からの評価も高い。当時の理想的な嫁なのだろう。八重は物足りなく感じるが、八重が当時の基準でいかに規格外だったかということだ。

今回は榎本孝明演じる井伊直弼に存在感があった。国内外の情勢から、日本のとるべき道を素早く判断し、行動に移す。文句を言う水戸斉昭公をはじめとする一橋派の連中は禅問答のような回答で煙に巻く。

井伊直弼の評価は分かれる。世界情勢に通じた聡明な政治家だったという人、調整が下手で圧政を敷いたが短命に終わった、という人。この物語は会津が主人公なので、会津につながる井伊は聡明な人という設定になっているようである。

八重が仲良くしている女の子は貫地谷しほり? とするとこの子が高木時尾?

八重は林権助の前で銃の腕前を披露。第一回で流れた綾瀬はるかが銃を撃つシーンでは、銃身が小刻みに震えていて、これじゃ的に当たらんだろうと苦笑いをしていたのだが、今回は全く揺れることなくピタリと決まっていた。綾瀬の銃の腕前も進歩したようだ。

先日も書いたが、公式サイトが不親切でイライラする。昨年も不満があったが今年は輪をかけてひどい。覚馬の役職などは、一度聞いただけで覚えられるものではない。ちゃんと拝命した役はこれこれと記載しておいてほしい。島津斉彬を演じた役者が誰かもわからない。今回登場したと思ったらすぐに死んでしまったが、ちゃんと勝海舟と向かい合って日ノ本の将来を論じているのである。情報を求めて公式サイトに行っても、ダイジェストムービーぐらいしか見るページがないのはさびしい。

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