窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

万吉がカッコいいぞ/第一話「生き残りの掟」

新しい大河ドラマが始まった。今年は気楽に見られるか、どうか。

出演

粗筋

冒頭は1590年、小田原攻めの様子。黒田官兵衛が軍師として豊臣秀吉に作戦を指示する場面……から一転して32年前に遡る。万吉12歳。やんちゃ坊主で机上の学問を嫌い、御師の旅先の話を聞きたがる。熱中すると我を忘れ、小便を漏らしてしまう側面も。傳役ははらはらのし通しだが、一歩引いて見ている視聴者には大物繰りが伝わってくるという設定。

母・いわの具合が悪いのを案じた万吉は、薬草を取ってこようとおたつと共に隣国まで出かけるが、そこは敵対する赤松家の領地。あっさり捕まった万吉を引き取りに、職隆が赤松家まで出向くことになった。結局無事に戻ってくるのだが、帰宅した万吉をいわは激しく叱る。一歩間違えば父子とも帰って来れなかったかも知れない、そうなれば傳役の母里小兵衛も腹を切ることになっただろう、お前の軽はずみな行為は人の生き死にに関わるのだ……と。いわは薬草の甲斐もなくまもなく死んでしまうが、以来万吉は勉学に励むようになる。

そんな矢先、城下で野武士が乱暴な振る舞いにおよぶことが重なり、小寺の古くからの重臣たちは、黒田職隆が扇動しているのではないかと疑いをかけていた。仲の良かった石川源吾も「もうかばいきれん」と宣言。しかし万吉の調査によれば、野武士を扇動しているのは石川の部下の山田という武士だった。職隆は万吉に「お前のおかげで助かった」と礼を言う。

1560年、万吉は元服し、孝高と名乗ることになった。

雑感

冒頭で本役の人の演じる重要なシーンがあり、そこから一気に過去に遡っていく手法は、近年の大河ではおなじみ。人気俳優のさわりのシーンをいち早く視聴者の目に触れさせたい願望の表われだろうが、ドラマとしてうまい方法かといえば疑問がなくはない。

それはそれとして、全体としてはよくできていた。万吉、おたつが印象的。万吉はおたつに結婚の約束をしてしまうが、いいのかなあ。

木下藤吉郎織田信長に仕官を願い出るのだが、この時の藤吉郎も竹中直人だった。竹中直人の年齢を気にしてはいけません。ということらしい。

柴田恭兵は、すぐ前日「空飛ぶ広報室」を見てしまったため、どんなにシリアスなセリフを言っても室長にしか見えない (^_^;ゞ

【追記】
桶狭間の戦いの報を聞き、首級をあげた人よりも今川義元桶狭間にいることを知らせた者の方が多くの褒美を得た、という話に興味を示す。のちにつながるエピソードと思うので、追記しておく。(2014/1/12)

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