韓流かと思ったら中国の映画でした。主演男優と監督は韓国人だけど(チャン・ドンゴンは韓流四天王の一人だそうで)。
題名 | 危険な関係(英題:Dangerous Liaisons) |
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原作 | コデルロス・ド・ラクロ |
監督 | ホ・ジノ |
出演 | チャン・ドンゴン(シエ・イーファン)、セシリア・チャン(モー・ジユ)、チャン・ツィイー(ドゥ・フェンユー)、他 |
公式サイト | 映画『危険な関係』公式サイト |
制作 | 中国(2014年1月10日日本公開) |
時間 | 110分 |
劇場 | TOHOシネマズ ららぽーと横浜 |
内容紹介
舞台は1931年の上海。富豪の家系のシエは名うてのドン・ファン。モーは女性経営者として世間から一目もニ目も置かれる存在。シエはモーに「本気で好きなのは君だけ」と言い、モーもシエのことを憎からず思っているようだがその気持ちに応えることはない。
モーは、かつて自分と付き合っていた財界の大立者が高校生ベイベイと婚約した報に接し、「あいつは処女が好きだから」とシエにベイベイを誘惑して抱くよう依頼。シエは簡単すぎて面白くないとこれを断わり、ドゥ・フェンユーをターゲットにすることを宣言。ドゥは夫に先立たれてからは身持ちを固く守り、篤志家として評判の高い人で、いくらシエでも無理だろうとモーが言うと「賭けようか」となる。シエがドゥと寝たらシエの勝ち、モーはシエの女になる。シエがドゥを落とせなかったらモーの勝ちで、シエの所持する湊の近くの土地をモーに譲ることを約束する。
ベイベイには興味を持たなかったシエだが、ベイベイの母がシエのことを蛇蝎の如く嫌っていることを知って、復讐のためにベイベイの誘惑を決意。あっさりその処女をいただいてしまう。また、身持ちが固い、すなわし男に免疫のないドゥは、シエの手練手管にいともあっさり陥落。過去を忘れてシエと新しい人生を生きる決意をするが……
雑感
リア中爆発しろと思いながら見ていたら本当に爆発したという話でござった。
シエとモーの関係が気になる。シエが「よりを戻そう」と言っていたから、かつて付き合っていたことがあったのか? 当初は元夫婦かと思ったがそういうわけでもないらしい。少なくとも現在は、深い関係にはなさそうだが、パーティーの場では親密に(身体を密着させて)踊るし、頻繁に会っているし、シエが真夜中にモーの家を訪ねても、文句は言うけれど本気で怒っている風でもないので、傍目には完全に付き合っているように見える。
シエがドゥを落としたやり方は、褒められたものではないが、騙された方にも責任の一端がないことはないような……。しかしベイベイをモノにした時は、口説くという手間をすっとばして暴力的にコトを行なっている。現代の感覚では、完全なレイプだと思うが、当時は泣き寝入りするしかなかったのか。
シエも大概だが、モーの悪女ぶりはなかなか良かった。いずれにしても、主要な登場人物が美男美女ばかりだったので、目の保養ではあった。
ハリウッドリメイクかと思っていたが(ハリウッド作品もあるが)、原作の映画化はこれで8度目。