窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

原作とは異なるテイスト「DESTINY 鎌倉ものがたり」

原作は西岸良平の傑作だと思っており、繰り返し読んでいる。あれをどう実写化するのかとかなりの不安と期待をもって観に行ったが、映画としてよい出来だった。

題名DESTINY 鎌倉ものがたり
監督山崎貴
原作西岸良平(漫画)
音楽佐藤直紀
出演堺雅人(一色正和)、高畑充希(一色亜紀子)、中村玉緒(家政婦)、鶴田真由(一色絵美子、正和の母)、三浦友和(甲滝五四朗/一色宏太郎)、堤真一(本田)、市川実日子(本田里子、本田の妻)、ムロツヨシ(ヒロシ、本田里子に思いを寄せる)、粟野咲莉(本田浩子)、安藤サクラ(死神)、田中泯(貧乏神)、要潤(稲荷刑事)、大倉孝二(川原刑事)、神戸浩(恐山刑事)、國村隼(大仏署長)、薬師丸ひろ子(小料理屋女将)、吉行和子(瀬戸優子)、橋爪功(優子の夫)、瀬戸たかの(金満麗子)、木下ほうか(金満和夫)、他
公式サイト映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」公式サイト
制作日本(2017年12月9日公開)
時間129分
劇場TOHOシネマズ新宿

雑感

  • CG全盛のご時世、妖怪や異形の者も簡単に再現できるからとそちらに力を入れてしまうとグロとかホラーの世界にいってしまい、原作の面白さを損なうことを危惧していたが、その点は心配無用だった。
  • 原作は基本的に本格ミステリーだと思っているが、映画ではミステリーの要素はほとんどなし。その代わり、原作にない恋愛ドラマがたっぷり。正和のために自分の命を犠牲にしようとする亜紀子、亜紀子を命懸けで助けに行く正和。泣ける。
  • 広大な三途の川を渡るシーンや地獄の風景は「アバター」を彷彿させる。

(2018/5/18 記)