第九週「1962」(月)
放送日
- 2021年12月27日
概要
るいはクリーニング屋の仕事が気に入った様子。素晴らしい仕事だと言って竹村夫妻を喜ばせる。仕事の合間に本を読む。今読んでいるのはO・ヘンリーの「善女のパン」。
さわやかな青年が客としてやってくる。名前は片桐さん。
るいが宇宙人と名付けた客も品物を受け取りにやってくる。名前もわからず、一ヵ月も取りに来なかったため困っていたようだ。ほっとして渡すと、またしても大量の洗い物を渡される。服に統一性がなく、どんな生活かあれこれ妄想していると、またしても名前を聞き忘れてしまう。ポケットからトランペットのマウスが出てきた。これなあに?
夕食の支度中にやってきた客は、常連らしき山崎さん。夫のだと渡された服のポケットから「バー あやこ」のマッチが出てくる。ろくな稼ぎもないくせにこんな店にいっているのか、と怒る山崎さんと飛び火をくらう平助。
こわもての田中が来客。難癖をつけ損害賠償を要求しているところに片桐が来店。これは脅迫ですよ、最近クリーニング屋さんへの脅迫事件が多発しているようですねと言って追い返す。るいの方繰りを見る目が徐々にハートに。
今日の山崎と竹村夫妻
和子「晩御飯のおかず、減らしたり」
山崎「いや、今日は晩ごはん抜きや」
和子「えらい厳しいな」
山崎「あやこに食べさせてもろたらええねん」
平助「あかん、あそこのママの出しよるもんは食えたもんやあらへん」
和子「あんた、なんで知ってんねん」
今日の片桐とるい
「ぼくも好きです」
「(///ω///)」
「O・ヘンリー」
雑感
繰り返されるシチュエーション
平助が墓穴を掘るギャグシーンは、第2回で、ダンサーになりたいという算太に杵太郎や金太がダンスホールのなんたるかを説明している時に、ひさが「あんたら、えらい詳しいな」と突っ込むパターンに酷似。
そもそも、感じのいい客を好きになってしまうのは安子が稔を見初めたパターンと同じ。歴史は繰り返されるのだ。
宇宙人の正体
岡山編で、登場した三人の少年、赤螺吉右衛門クン、金太に販売を託され、商売に目覚めた男の子、ジャズに魅せられDippermouthに入り浸っていた男の子。この子たちがその後どうなったかが気になっている。オダギリジョーはこの三人のうちの誰かではないかと思うのだが、今日、トランペットのマウスを持っていたことがわかり、どうやら密入国の男の子の可能性が出てきた。
金銭価値
クリーニングの価格表が垣間見えたが、それによれば、背広上下360円、ワイシャツ40円、オーバー360円、ズボン140円、ワンピース340円、セータ180円、カーデガン200円、ブラウス130円、……となっている。戦後17年、一般的な衣服のほとんどがカタカナ言葉になっている。金額を見ると、現在の物価は当時の10倍まではいかない程度か。宇宙人のクリーニング代2040円を、るいが「こねいな大金」と驚くシーンがあるが、2万円弱なら大金というほどではないのでは。