第十週「1962」(火)
放送日
- 2022年1月4日
概要
るい、Night & Dayに洗濯済の衣服を届けに行く。小暮から合格点をもらい、以後、月ぎめで注文をいただけることに。また、ジョーが店の上の階に住んでいることがわかり、彼の依頼物もついでに届ける。
インスタントコーヒーを薦められるがるいが断わると、ジョーは自分の分だけ淹れて飲もうとする……が、粉の分量を雑に入れようとしたため、るいが怒って、代わりに入れる。それはとてもおいしかったらしく、ジョーは喜ぶ。
部屋は殺風景でちらかっており、トランペットの演奏とレコードを聴くためだけの部屋だとるいは考える。壁にはルイ・アームストロングの写真が貼ってある。
おもむろにOn the Sunny Side of the Streetを吹き始めるジョー。それを聴いてるいは目頭が熱くなってくる。聞き覚えがあるが、いつどこで聞いたものかは思い出せない。
店に戻ると、片桐が来店。るいは笑顔で応じるが、それは商売上の笑顔だった。
その後、ジョーから預かった洗濯物を広げながら、ジョーの私生活に想像を働かせるるいだった。
今日のるいと小暮
「ジョーいう人は今日もこけぇ来ますか?」
「ジョー? 来るもなにも」
今日のるいとジョー
「おいしい。サッチモちゃん、コーヒーいれるの上手やな」
「インスタントです。誰がいれても一緒です」
「いや、全然ちがう。サッチモちゃん、何か入れた?」
「入れてません。……あの、サッチモちゃん、って」
今日のるいの独り言
(ルイ・アームストロングって、こねん顔じゃったんか)
雑感
るいは、やはり「ルイ・アームストロング」のことを知っていた! 安子がるいの名前の由来について話していないはずがなく、るいがそれを覚えていないはずはないと思ったが、それが確認できてよかった。本日の最大の収穫。
るいのおじいちゃんは新しいもの好きで、インスタントコーヒーが発売された時にすぐに買って飲んでいたという。るいはおじいちゃんのことを思いながらコーヒーをいれた。そのコーヒーがおいしかったため、「何か入れた?」と訊くジョーに対し「入れてません」と答えるるいだったが、飲む人の顔を思い浮かべながら、おいしうなあれ、という「気持ち」を入れていたのではないか。
ジョーの吹くサニーサイドは、定一さんの歌い方に似ているような気がするが、考え過ぎか?
(2022/01/08 記)