題名
- 「鎌倉殿の13人」第17話「助命と宿命」
放送日
- 2022年5月1日
概要
源義経の軍略がさえわたり連勝に沸く鎌倉方。しかし、木曾義仲討伐により鎌倉に再び暗雲が立ち込める。義仲の嫡男・義高を危険視する源頼朝は、戦勝報告のため範頼とともに鎌倉へ戻っていた義時に義高の処断を命令。大姫を思う政子は憤り、義高を救うため奔走する。一方、頼朝に試された義時は八重ら家族を思い……。(NHKオンデマンドの解説より)
義経は法皇から検非違使の官位を賜る。法皇の計らいで見学した白拍子の踊り子の中に静御前がいて……
頼朝は義高の処刑を義時に命じるが、逃がすことを決意。三浦義村や政子、実衣、八重らの協力を得て脱出させるが、北条時政や三浦義澄らは、鎌倉殿に逆らったら生きていけないと、命令に従うよう叱る。結局、三浦の用意した寺から逃げ出した義高を見つけた藤内光澄に斬られる。
頼朝は一条忠頼を、義高に謀反をそそのかしたかどで処刑。さらに手柄を立てたはずの藤内光澄も、義高を殺したことを政子が許さなかったという理由で処刑。鎌倉には殺伐とした空気が流れる。
雑感
今年の大河は(も)面白い。第一話、第二話のころはちょっとどうかというような描写もあったが、回を追うごとに面白さが増してくる。
前々回の上総広常、前回の木曽義仲に続き、今回は木曽義高が退場。その道連れで一条忠頼、藤内光澄らも処刑される。実に殺伐としていてよい。
一条忠頼の処刑は、頼朝を出し抜こうとした武田信義への牽制だが、藤内光澄を処刑した理由がわからない。これは政子への牽制と思われるが、頼朝の指示に従った手柄第一の人物の処刑を、御家人たちにどう説明したのだろうか。ただしこれは史実のようだ。
「義高殿が死んだら私も死にます」と叫んだ落井実結子(8歳)の演技が見事。大姫の出番はこれで終わりかと思ったが、南沙良(19歳)に引き継いで、この後もずっと出るようだ。
(2022-05-06 記)