窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」

題名アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(Avatar: The Way of Water)【HFR(ハイフレームレート)3D】
監督ジェームズ・キャメロン
出演■サリー一家:サム・ワーシントン(ジェイク・サリー)、ゾーイ・サルダナ(ネイティリ、ジェイクの妻)、ジェームズ・フラッターズ(ネテヤム、ジェイクの長男)、ブリテンダルトン(ロアク、ジェイクの次男)、トリニティ・ジョリー・ブリス(トゥク、ジェイクの娘)、シガニー・ウィーバー(キリ、グレイスの娘・ジェイクの養女)、ジャック・チャンピオン(スパイダー、クオリッチの娘・ジェイクの養子)
■メトカイナ族(海の民):クリフ・カーティス(トノワリ、メトカイナ族のリーダー)、ケイト・ウィンスレット(ロナル、トノワリの妻)、ベイリー・バス(ツィレヤ、トノワリの娘)、フィリップ・ゲリオ(アオヌング、トノワリの息子)、他
アバター・リコンビナント:スティーヴン・ラング(マイルズ・クオリッチ、元傭兵部隊隊長)、ジョエル・デヴィッド・ムーア(ノーム・スペルマン、人類学者)、シガニー・ウィーバー(グレイス・オーガスティン博士)、他
制作USA(2022年12月16日日本公開)
時間192分
劇場イオンシネマ港北NT(スクリーン6)

粗筋

神秘の星パンドラの一員となった元海兵隊員のジェイクは、ナヴィの女性ネイティリと家族を築き、子供たちと平和に暮らしていた。再び人類がパンドラに現れるまでは……。神聖な森を追われた一家は、“海の部族”の元へ身を寄せる。だが、この美しい海辺の楽園にも、侵略の手は迫っていた……(公式サイトより)

雑感

約3時間半の長丁場、耐えられるかなと不安だったが、そこはさすがにジェームズ・キャメロン、退屈している暇はなかった。ただ、増長と思えるシーンもあるにはあった。あと30分縮めてもよかったと思う。

3Dで見たのは正解だ。技術的には前作から10年以上、相当に進化している。雨のシーンなど、本当に雨が降って来たかと思ったほど。3Dというだけでなく、音響との相乗効果だと思うが。

ストーリーは、前作は完璧な一作で、続編の予兆は感じなかったので、続編をどのように作ったのか興味津々だったが、ああ、そうきたか、と思った。ターミネーターと同じパターン。

地球人側の敗戦で、地球人は、現地に永住する決意を固めた少数を除き、撤去し、行き来はなくなったはず。が、パンドラの貴重な資源を狙う輩は諦めずに再度基地を建設、乱獲を再開した。その上、前回の生き残り(?)が復讐を狙ってジェイクやネイティリを襲う。これを認めると、いくらナヴィ側が勝っても、第三波第四波とくることが予想され、話が終わらない。終わらなければずっと続くので、ビジネス的にはそれはそれでいいのかも知れないが。

もうひとつ、相手が人間じゃないからという理由で、こうも無邪気に残酷なことができるものなのか。実際、人間も歴史的に強国が他国を侵略する時にはこうしたやり方をやってきたわけだが、あからさまに見せつけられると不愉快になる。前作では、人間の側にも、ジェイクのほかにもグレースやノーム、トゥルーディなど、RDA社のやり方は、あるいはクオリッチのやり方は酷過ぎると感じる人が何人もいたから救いがあった。今回は、ジェイクは完全にナヴィの側だし、人間側に、自分たちのやっていることに疑問を感じる人がいなかった。これを見たら、もう人類は滅んでいいよとしか思えない。

無理して見て良かったとは思ったが、二度三度見ることはないだろうとも思った。

その他

  • クオリッチの一粒種がパンドラに生きていたのは驚いた。あの激戦の中で子づくりなどしていたのか? 相手は誰?
  • キリを演じたのがシガニー・ウィーバーとあとで知って驚いた。


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