窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

伊藤蘭がSONGSに出演

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雑感

なんといっても驚いたのは、番組に出演した(現在の)伊藤蘭と、VTRに登場した(キャンディーズ時代の)伊藤蘭が、ほとんど変わらなかったことだ。4~50年の年齢差があるのに!

伊藤蘭の受け答えは面白い。笑わせようとして、敢えて面白いことを言っているつもりはないんだろうけど、思わず笑ってしまうことを自然に言う。この人は本質的にコメディアンなのではないかと思う。

「なんで解散しようと思ったんですか」と、伊藤蘭のこれまでの人生で10万回くらい訊かれたであろう質問をまたされていたが、真摯に答えていた。が、大泉の質問の趣旨が、三人はずっと仲が良かったのにそれでも解散しようと思ったのはなぜか、になっていて、その答えも、キャンディーズがすべてになってしまっていたから、自分の人生というものを考えたかった、と、微妙にずれていた。

彼女たちはグループを解散してソロになったのではなく、「普通の女の子に戻りたい」と言って芸能界から引退したのだ。ほどなくして三人とも復帰するが、あれほど大騒ぎして引退したくせにしゃあしゃあと復帰するのかと、当時大炎上したのだ。ミキが復帰したもののまたすぐ引退し、二度と表に出て来なくなったのは、その時の批判・中傷が耐えられなかったからではないかと思っている。今回、その辺りを省略したのは意図的だろう。

キャンディーズ」については一度書いたことがある。読み返してみたが、今も気持ちはあまり変わっていない。今振り返ると、一番ショックだったのは「暑中お見舞い申し上げます」を聴いた時だったかも知れない。それまで「カワイ子ちゃん」だと思っていた彼女らが、歌詞の合間に「あはっは~ん」と嬌声をあげるのだ。自分の手の届かないところへ行ってしまった、と感じたものだ。