窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

意外や意外「クローズ EXPLODE」

こういう番長モノというかヤンキーモノは興味がないし、見て面白いと思うとはあまり思わなかったのだが、そこはフリーパス効果で、見ておもろなかったら寝るか帰るかすればいいぐらいの気持ちで見てみた。が、意外や意外、面白いではないか。特に大きな不満もないまま最後までガン視してしまった。

題名クローズ EXPLODE
原作高橋ヒロシ
監督豊田利晃
出演■鈴蘭高校/東出昌大(鏑木旋風雄、転校生)、早乙女太一(加賀美遼平、一年/大津組の先代組長の子)、勝地涼(小岐須健一、鈴蘭最小チームのリーダー)、奥野瑛太(桃山春樹、小岐須グループ/焼肉屋)、矢本悠馬(岩田五郎、小岐須グループ)、柳楽優弥(強羅徹、KING/最大派閥のリーダー)、KENZO(高木哲次、ケンカ偏差値2位)、遠藤雄弥(寺島総司、KING傘下)、ELLY(山下甲平、転校生)、深水元基(林田恵、リンダマン)、他
■黒咲工業高校/岩田剛典(柴田浩樹)、他
■その他/永山絢斗(藤原一、黒咲高中退)、柳俊太郎(織田政志、ODA)、やべきょうすけ(片桐拳、元早秋一家)、高橋努(牧瀬隆史、自動車修理工)、浅見れいな(中田あや、牧瀬・片桐の雇い主)、高岡早紀(鏑木風子、旋風雄の母)、板尾創路(奈良岡精二、ヤクザ)、広瀬すず(内田美枝)、他
公式サイト映画「クローズEXPLODE」公式サイト
制作日本(2014年4月12日公開)
時間129分
劇場TOHOシネマズ日本橋

内容

箸が転んでも喧嘩がした奴らがあっちでもこっちでもやりあう話。

雑感

原作は人気漫画で、映画化もこれで三度目らしい。原作・映画とも全く視界に入っていなかった。こういう分野は興味がないのだ。が、今月は「どうせタダだから」と思って見てみたところが面白かったという。フリーパスは、こうした入門的な効果も大きいのではないか。もっとも続編(計画があるようだ)をお金を出して観ようと思うかといえば、今はまだわからないが。

過去の映像化のキャストもすごい。小栗旬黒木メイサ桐谷健太大東俊介高岡蒼甫山田孝之、さらに大人として岸谷五朗松重豊遠藤憲一塩見三省など。

最後に、鏑木が鈴蘭でてっぺんになるために暫定一位の加賀美に喧嘩を売ったのはいいとして、なぜその喧嘩にKING派の連中や黒咲工業の柴田、藤原やODAの連中までが集まってくるのか全くわからなかった。

配役

  • 東出昌大(26歳)は「すべては君に逢えたから」で木村文乃の恋人役。そうだったっけ?
  • 早乙女太一(22歳)は「少年H」の男姉ちゃん。ええー、そうだっけ?
  • 勝地涼(27歳)は元東大総長がこんな不良になっちゃってまあ……
  • 柳楽優弥(24歳)は「許されざる者」のアイヌ人。これは、わかる。
  • 永山絢斗(25歳)は「悪人」では岡田将生の友人だが彼の態度に腹を立てている人。あの人か。「大阪ラブ&ソウル」では主人公。えええー、そうだっけ!? 「藁の楯」では刑事。嫌な奴だった。
  • 遠藤雄弥(27歳)は「のだめカンタービレ」以来。ていうか寺島が遠藤雄弥だとはあとで確認するまで気づかなかった。

TCXスクリーンには圧倒される「アナと雪の女王」

映画自体は3回目。日本語版は2回目。

題名アナと雪の女王(日本語)(Frozen)(3回目)【TCX】
劇場TOHOシネマズ 日本橋

日本語版について

英語版を観たあとでは、日本語の「こなれてなさ」が気になってしまう。歌は音符に乗せなければいけないし、セリフは音楽ほどではないだろうが、ほとんど同じ長さにしないと映像とずれが生じる。そのような厳しい制約の中ではうまくできていると言えるだろう。けれども不自然だと思われる箇所はある。登場人物の口の動きと一致していない点も気になった。やはり「吹替え版」ということだろうか。

神田沙也加が素晴らしい。歌も、セリフもだ。日本語版の最大のメリットは「神田沙也加の歌声が聞けること」だろう。

内容に関する雑感

エルサが戴冠したのは、両親を亡くしてから三年後、二十歳の時。若々しさに欠け、妙にオバサンぽいところが随所に見られるが、これは育ってきた環境の問題だろうか。愛を取り戻し、「力」を制御できるようになったこれからは、娘らしい姿も見られるようになるのだろうか。

エルサとアナの年齢差は明示されないが、2〜3歳くらいか。彼女は確かにティーンエイジャーに見える。そう考えてみると、確かに結婚は早過ぎる。たとえ初対面の人でなくても、もう少し待て、と思う。

エルサはアレンデールを離れ、ノースマウンテンに氷の居城を作ったあと、王冠を投げ捨てるシーンがある。これはいけない。王という職位に対して、ひいてはアレンデールの国民に対して、無責任極まりない行為であり、信頼を裏切る態度である。これは罪に問われるべきことだと思う。