窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「週刊真木よう子」#09「蝶々のままで」

13人の真木よう子、と毎回宣伝されているが、DVDには12話までしか入っていない。ホームページを見ると13話は総集編が放映された模様だが、DVDには(少なくともレンタル版には)そうした説明は一切なし。どのような総集編だったのか、見たかったと思う人は僕一人ではないと思うのだが。

脚本・演出・監督

出演

雑感

不美人で報われなかったようこが整形して人もうらやむ美人に生まれ変わったが、何もいいことはなかったという話。こういう話に登場する女優さんはつらいだろうな、と思う。野嵜好美は普通であれば決してコンプレックスを持たなければいけないような顔立ちではないが、役の上では自分の容姿にかなりのコンプレックスを抱いており、自分でもそうしたセリフを何度か口にする。こういう配役は役者に対して精神的な虐待なんじゃないかという気もするのだが。

美人役の真木よう子はどうだろう。自分の顔を鏡で見て、美人ぶりに驚くシーンもあるが、こういうのを堂々と演じられるのも、ある意味すごいと思う。

監督タナダユキは、このシリーズ唯一の女性監督。「10人中7〜8人が美人だと思う女優さんは大勢いらっしゃいますが、真木よう子さんは10人中10人が美人だと感じる人。そういう人に出ていただくからには、美人をテーマにしようと思った」というが、真木よう子は果たして10人中10人が美人だと感じる人か。そうではないと思う。少なくとも僕は彼女を美人だとは思わない。

これは、生まれ持った容姿がどうこういうのではなく、彼女の役者としての立ち位置はそういうキャラじゃないだろってことだ。声は低いし、髪は短い。言葉遣いや態度、ファッションも、男の子っぽいものが似合う。女性の中には、男っぽい口のきき方をしたり、男っぽい服装をすることで、却って女らしさが強調されて色気が醸し出される人がいる(こういう女性を男前という)。真木よう子の場合は本当に男っぽくなる。男っぽくなるというより、中性的になる。これでは美人役は物足りない。だいたい「週刊真木よう子」のような色物に出演すること自体、美人キャラではない証拠だと思うのだ。

週刊真木よう子 蝶々のままで [DVD]

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