窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

美しいヴェネティアの街並み「ツーリスト」

題名ツーリスト(The Tourist)
劇場新宿ミラノ座

雑感

2回目鑑賞。同じ映画を複数回観るのは、今年は初めてだが、その価値はあった。

ヴェネティアでいったん別れたフランクを再び拾ってホテルへ連れていったエリーゼは、夫婦だと偽って宿泊する。が、フロントで各自パスポートを要求される。二人が渡したパスポートを、しかしホテルマンは中を確認もせず、そのまま預かる。この場面が「?」だ。

パスポートを見れば二人が夫婦でないのは明らか。そもそも「ナントカ夫妻」と述べるが、その「ナントカ」はエリーゼの姓でももちろんフランクの姓でもない(なかった……はず)。パスポートと言われた時点で、嘘がバレるのではないか? これが疑問のひとつ。

フロントはパスポートを預かり、返却した様子はない。スクリーンに登場しなかっただけで、チェックしたら返しているか? もしそうでなければ、突如襲われ、パジャマ一枚で町中の建物の屋根を逃げ回る羽目になった時に、パスポートをフロントまで取りに行くことはできなかったのだから、パスポートを紛失してしまったことになる。それでいいのか?

ピアースから「僕に似た男を探せ」と指示を受けたエリーゼが、フランクに声をかける。しかし、体格が似ている男は他にもいたろうに、もしエリーゼが、フランクではない、別の誰かに声をかけたらどうなっていたのだろう。

リンク

  • 旅行者(今日の柿柳、2011/03/22)