年をとっても恋は大切です「カルテット! 人生のオペラハウス」

本当は今日は「モンスター」を観ようと思っていたのだ。ところがなぜか腕時計が18:10で電池切れ。18時10分と思って会社を出てきたら18時25分だった。おかげで丸の内TOEIの19時からの上映に間にあわず。それでTOHOシネマズ・シャンテに行き先変更した次第。こういうこともある。

題名カルテット! 人生のオペラハウス(原題:Quartet)
原作・脚本ロナルド・ハーウッド
監督ダスティン・ホフマン
出演トム・コートネイ(レジー、76)、マギー・スミスジーン、78)、ビリー・コノリー(ウィルフ、70)、ポーリーン・コリンズ(シシー、72)、マイケル・ガンボン(セドリック、72)、他
公式サイト映画『カルテット!人生のオペラハウス』公式サイト
制作UK(2013年4月19日日本公開)
劇場TOHOシネマズ シャンテ
ダスティン・ホフマン(74)初監督作品。出演者の欄にも現時点での年齢を記入しておいた。

粗筋

「ビーチャム・ハウス」は元音楽家のための養老ホーム。近く行われるヴェルディ誕生200年記念のガラのために練習に励んでいる。このガラが成功すれば、寄付も集まるだろし、このハウスはあと1〜2年は持つ。失敗すれば終わりだ……とセドリックは皆を叱咤激励する。

このビーチャム・ハウスに新たに入居することになったジーンは、既に入居していて穏やかな余生を過ごしていたレジー、シシー、ウィルフとはかつてのカルテット仲間。ただしいろいろと物議を醸しており、特にレジーは夫婦であったが、ジーンの浮気で離婚した経験を持ち、必ずしも歓迎する気分にはなれなかった。しかしセドリックは、今度のガラでかつて一世を風靡したカルテットが復活するとなれば、注目を集め、成功するだろうと、歌うことを彼らに命じる。

仕方なくジーンに声をかけるレジーらだが、ジーンは、現在の自分は過去の栄光とはかけ離れているとの理由で固辞する……

雑感

監督も出演者も高齢の人ばかりで、まずはお疲れさまと申し上げたい。撮影中、誰かの体調がすぐれなかったりして長期中断するような事態は起きなかったのだろうか、と余計なことが気になる。

正直、若い人がほとんど出演せず、皺だらけの顔ばかりが大写しになることに当初は嫌悪感を抱いた。恐らく20年前だったら一種のおとぎ話として素直に受け入れられたであろうし、あと20年経っていたらやはり身近なこととして楽しんで観たかもしれない。ちょうどこうした世界の隣にいて、受け入れる準備もしなければいけないのだが敢えて見ないようにしている世界をみせつけられたことが戸惑いの理由だろうか。

穏やかに余生を過ごす、といっても、当然、怒る人もいる、嫌がらせをする人もいる、寂しく感じることもある、女とみれば口説きまくる人もいる、病気にもなる、痴呆も進むというわけであり、人生の最後までドタバタするのである。それが人生なのである。

ジーンは厭な女だけど、レジーを裏切ったことを悔いる場面はしんみりしたし、痴呆が進むシシーを優しくかばう場面はほろりとさせられた。圧巻は、公演の真っ最中にジーンに結婚を申し込むレジーだ。

ガラという言葉の意味がわからなかったが、「元はフランス語で「特別な催し」「社交界のお祭り」の意」(知恵蔵2013)とのこと。初めて聞くけど一般的な言葉なのかなあ?

入居者は皆有名な音楽家ばかりのようだし、自分たちの出資&公共機関からの援助ではやっていけないのか? 入居者が自ら稼ぐホームなんて異様な気がするが、元気なうちは仕事をした方がいいのかも知れない。

配役

主要人物以外は、本物の音楽家が出演していたらしい。

今日の英語

  1. I'm scared.(こわいわ)
  2. I'm not upset.(私は冷静だ)
  3. Please be kind.(辛くしないで)

1は本編ではなく予告編より。何の予告編かは忘れた。2、3は、偶然かも知れないが日米で肯定・否定が逆になっているのが面白いと思った。「怒っているわけじゃない」「やさしくして」のように訳すこともできたわけだが。

日本語タイトル

「人生のオペラハウス」がついているのはくどい気もするが、検索性を高めるにはよい判断だった。「カルテット」だけだと類語があり過ぎて。