窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

「岳 -ガク-」(Amazon Prime)

10年前に劇場で見た。

雑感

ストーリーはそれなりによくできていた。強いて言えば、三歩がナオタの授業参観に出席しようとして学校まで来たところで遭難が起き、戻ってしまったが、そうした経緯をナオタは知らない。ただ来ると言っていた山のおにいちゃんを待っていたのに来なかっただけだ。そこはナオタに説明してあげてほしかった。もう学校まで来ていたのだから、教室まで走って、「ナオタ、悪いが遭難者が出たから助けに行く」と怒鳴ってから引き返す、でもよかったのではないか。

小栗旬がイマイチだと思ったが、要は話し方が一本調子なのだな。それに対して長澤まさみは実に豊かな表情を見せる。そもそも、せっかくきれいな人なのに、ひどい顔ばかりを晒し続ける。前半はケガをして青タンをつけた顔を、後半は遭難し、死にかけた顔を。最後の最後に復帰した時に見せた笑顔が唯一の美人顔だった。そういう意味ではまさに体当たりの演技だった。とにかく、この時に僕の中で長澤まさみの株が急上昇したのだが、その後も相変わらず期待通りである。期待通りといえば、この時の長澤は23歳だったはずだが、今と顔が変わらない。なぜだ。

当時認識していなかった矢柴俊博波岡一喜に気づけたのはよかった。佐々木蔵之介もちゃんと佐々木蔵之介だと思って見られた。牧さんは顔がほとんど映らず、依然として渡部篤郎とは言われないとわからない。