窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

交渉人〜THE NEGOTIATOR〜(第五話、2千億の少年を誘拐する女!?)

出演

感想

ますます面白くなってきた。

ウサギの異動の話はどうなったのか、今回は触れられない。桐沢も木崎も、誰もウサギを邪魔者扱いしないし、墨田のセクハラもない。それどころか墨田は甘利をうまく教育している。

誘拐事件が勃発するが、話がなにかおかしい、と交渉班全員が気づいていて、桐沢はウサギに意見を求める(期待外れに終わってキツイ嫌味を言われてたけど)。誘拐犯からの電話はウサギが母親になりすまして対応。あとで「よくやった」と木崎から言われる。母親の態度がおかしいことに木崎もウサギも気づいていて、(特に打ち合わせをした様子がないのに)歩調を合わせて母親を問い詰める。……交渉班のチームワークが際立って描かれている。やはりこういう方が見ていて安心する。事件の早期解決も、このチームワークあってこそと思うから。

  • 初めての一話完結。高林警視正、妹の澪や工藤幹夫などが登場せず、むしろすっきりした構成になっていた。
  • 真犯人を追いつめる場面で、「更生も反省も必要ない!」と叫んで銃を構える姿は「アンフェア」の雪平夏見を彷彿させる。
  • かなりこすっからい役で登場した片山一義だが、すっかり三の線で定着してしまった様子。桐沢は依然としてアクが強いため、片山班と桐沢班の対立の構図が見えてこなくなったのは残念。それに従って蓮見芳樹の印象もすっかり薄くなってしまった。
  • 真里谷恭介の事件に初めて触れられる。次回への布石か。
  • 最終エピソードは3話連続らしい。全8話なので、もう終わりだ。名残惜しい。

配役

井上和香は、雑誌のグラビアではよく見るが、ドラマに登場するのは初めて見たかも。

交渉人〜THE NEGOTIATOR〜(第四話、爆発まで9秒のトリック!?)

出演

  • 水川あさみ(宮原由希子、爆弾犯)
  • 内倉憲二(伊豆田拓也、爆発物処理班)
  • 平賀雅臣(河相満男、爆発物処理班班長
  • 山下容莉枝(坂井和子、クラブ和子のママ)
  • 原田佳奈(関口真美子、宮原からの電話を取ったウエイトレス)

感想

いやー、スリル満点。爆発物処理の緊迫感と意外な真相、意外な犯人。まさにスリル&サスペンス。観終わった後もドキドキしていた。

今回の警視庁内の爆発騒ぎは「踊る大捜査線」の第2話を彷彿とさせる。もっとも、あちらはギャグで、緊迫感があるフリをしながら実はあまり緊迫してなかったが、こちらは迫力ありまくり。特に、これまで腰が痛いのなんのと現場を逃げ回っていた墨田耕平が脂汗を流して熱演。

トリック劇場版

題名トリック劇場版
監督堤幸彦
脚本蒔田光治
出演■レギュラー/仲間由紀恵山田奈緒子)、阿部寛上田次郎)、生瀬勝久矢部謙三)、前原一輝(石原達也)、大島蓉子(池田ハル)、野際陽子(山田里見)、瀬戸陽一朗(照喜名保)、

■ゲスト/山下真司(神崎明夫、糸節村青年団団長)、芳本美代子(南川悦子、糸節村青年団副団長)、川崎麻世(安田安夫、上田の同級生で警察庁官僚)、相島一之(本郷三四郎、上田の同級生で財務省官僚)、みのすけ駒場一路、上田の同級生で国土交通省官僚)、三宅弘城(臼井猛、第一の被害者)、大木凡人奈緒子を解雇する支配人)、ふせえり(上田をけしかける編集者)、根岸季衣菊姫、予言者)、竹中直人(神001)、ベンガル(神002)、石橋蓮司(神003)、伊武雅刀(長曾我部為吉、糸節村村長)、成海璃子(琴美)、他
制作日本(2002年12月9日公開)

2時間にも及ぶ長いドラマだったが、意外に退屈しなかった。

「交渉人」シリーズを見た時、失敗したと思ったのは、こんなにカッチリした警察ドラマを見てしまったら、まだ見終わっていない「トリック」シリーズがどうしようもなく感じてしまうのではないかと。少なくともこの映画に関してはそんなことはなかった。

もちろん、ぐだぐだな点はある。人が次々に死んでいるのに警察が一度として来ないし。怪しい村に入ってからはともかく、都会の高級料亭で人が死んでいるのに誰も警察を呼ばないのは、いかにもTRICK的。

そもそも、不思議な風習や因習が支配する、険しい崖などで外界から隔てられた村に乗り込んで、人が死んだり殺されそうになったり、というのはTRICKでは繰り返し使われた設定で、「またか」の感は拭えない。

しかし、話は思ったより起伏があり、ところどころのギャグも笑えるものが多かった。そして、奈緒子(や上田)が命をかけてあれほど苦労するにも関わらず、最後は里見がちゃっかりおいしいところをかっさらっていく展開も面白かった(もっとも、これまたTRICK2の最終エピソードとかぶるけど)。

なにより、今回はこれに尽きる、と思わせるのは、上田から奈緒子へのメッセージ:


   あ い た い
   い ま か ら
   シ ス ラ ナ
   て   は い

上田は横書きで書いたのだけど、奈緒子が縦に読んでしまって、大いに照れ、「嬉しくないわけがない」などとつぶやいたのは、長年の視聴者としては嬉しい限り。しかも、殺される寸前に逃してもらえることになり、時価数億円というお宝までもらったのに、それを突っ返して村に戻ったのは残った上田が心配だからだろう。このあたりは、うひひひ、奈緒子も、口では突っ張っていても本当は……とニマニマしてしまった。

  • 冒頭で奈緒子のジャージ姿が拝める。別のドラマではおなじみの姿だが、「トリック」においては新鮮!?(「ごくせん」は2002年4月から、本作は2002年11月公開)
  • 山田里見の書道教室が映った際、「パート3希望」と書いている子がいた。
  • 事件の依頼が奈緒子に直接来るのは初めてでは?
  • アパートを立て直すから来週には出ていくように言われる。いくら大家だからといってこんな横暴は通らず、相応な保証(立ち退き料)に相応な期間を立てる必要がある。が、奈緒子はこれに従うようだ。引っ越し先として上田に同居を持ちかけるが、さて……?

交渉人〜THE NEGOTIATOR〜(第三話、都内9ケ所に爆弾を運ぶ女!?)

出演

  • 水川あさみ(宮原由希子、爆弾犯)
  • 内倉憲二(伊豆田拓也、爆発物処理班)
  • 平賀雅臣(河相満男、爆発物処理班班長
  • 山下容莉枝(坂井和子、クラブ和子のママ)
  • 原田佳奈(関口真美子、宮原からの電話を取ったウエイトレス)

感想

ふふーん。

第一話、第二話で、SITの面々はウサギ(宇佐木玲子)のことを、気に食わないけど、とりあえず使えるヤツ、やる気もあるようだから使い潰してやろう、くらいの気持ちでいるのかと思ったら、今回は休日に事件が起きて全員緊急出動を命じられたにも関わらず、ウサギだけは召集がかからない。その上、高林警視正からは近々異動の辞令を出すむね話をされる。

これは解せないけど、どういう意図なんだろう。高林警視正にはちょっと言い返すのは「謎」の提示っぽいが、それはともかく、明らかな差別をする桐沢に対して何も言い返さないのは納得がいかない。交渉人だろー。ネゴシエーターだろー。悪いのが相手側なのは明らかなんだから、ぎゃふんと言わせろよ。

真里谷恭介はレクター博士みたい。つまり、宇佐木玲子がクラリススターリングってわけ。

で、爆弾を仕掛けた犯人を追って水川あさみに辿りつく。狡猾で残忍なテロリスト役に水川というのは合わない。何か裏があるのか。ここで2枚目のDVDが終わりなのは殺生だ。続きが気になって眠れない。

交渉人〜THE NEGOTIATOR〜(第二話、脱ぐ女刑事 vs 立てこもり犯!)


米倉涼子が脱いじゃう話。上半身下着姿になるだけだけど、21時からのドラマにしてはよくやった方か。それにしても予告編もこの場面ばかりを強調してるし。

出演

  • 姜暢雄(佐久間祐二、立て籠もり犯)
  • 滝沢涼子(成瀬香織、人質)

感想

かなーり面白かった。主人公のウサギが颯爽と活躍するのもいいのだが、犯人から銃を突きつけられても平然としていたのに、無事に生還した後、ガタガタ震えているところがなんとも言えずいい。大手柄を立てたのに戻ってきてから上司・先輩方からド突かれるのもひどい話だが、少なくとも今回は、「仕事」中は桐沢も木崎もウサギを信頼していた。

立て籠もり犯にウサギが交渉に赴くが、服を脱がされ、ウサギも人質になってしまう。が、隙を見て制圧した……と嘘の連絡をさせられる。そういって安心させて警察の包囲網を解こうというわけだ。そして表に出ろ、と言われた時に「服を着させて、この格好で外へは出られない」と懇願する。犯人はそれを承知する。着衣で外に出てきたウサギを見て、桐沢が不審がる。いつ服を着たんだ……? と。

そうか、一人で犯人を制圧したなら、一瞬でも隙を見せたらやられる(か、逃げられる)。当然、服を着ている隙などないはず。それをSITの人たちが気付いてくれることを信じて、「服を着させて」と言ったわけか! なんと高度な心理戦。「交渉人」の名に恥じない。

第一話で、「緊張して口が渇くと息が臭い」と言われた甘利祐介は、ひっきりなしに水を飲んでいたが、この日も水のペットボトルを手放さず。そして驚くと口に含んでいた水を景気よく吐き出してしまう。硬派なドラマだがたまにあるギャグがオカシイ。

第一話で墨田耕平が菅原由美に腰を揉ませていたのはセクハラかと思ったが、今回は由美が「愛しているからブルガリのバッグ買って?」などと言っていたから、仲がいいんだろう(本当に付き合っていたら、署内で堂々とあんなことはしないと思うので、愛人ではないと思うが)。

工藤幹夫がウサギをつけ狙い始める。宇佐木澪は妊娠したかも知れないと姉に告げる。三村留美子は駐車違反をもみ消してくれと頼む。さらに、誰かにつけられている……? で終わる。いろいろと伏線を張っているのだろうが、物語が終わったあとがあまり長いと白ける。澪の話と留美子の話は飛ばした方が良かったのでは。

交渉人〜THE NEGOTIATOR〜(第一話、人質の命は5分!? 犯罪交渉人玲子〜最初の事件!)

去年1月に放映されたドラマ。思ったより面白い。このシリーズは見ることにしよう(今、第2シリーズをやっているんですね。知らなかった)。

出演

放映

2008年1月10日〜

感想

警察内の派閥による対立は、「踊る大捜査線」以来の定番ネタだけど、そこに女刑事がSITに配属されたのを誰も歓迎しないという男女差別の問題が加わる。仕事をさせてもらえない、意見を言っても無視される、情報が回って来ない、セクハラ、婦警からの嫌味と、これでもかのオンパレード。ありきたりでちょっとイヤになりかけたけど、宇佐木玲子があまりいい奴じゃないっぽいところが気に入った。

こういう場合、主人公の女は生意気かつ有能(ついでに美人)というのが定番だが、まだ一回目で玲子の性格はよくわからないけど、部屋に住まわせてやりお金も与えている実の妹からあそこまで嫌われているのは、本人にも問題があるんじゃないかと思う。

玲子と同じく新人の甘利祐介が玲子とは対照的に緊張感のかけらもないお調子者だが、桐沢は結局、玲子には仕事を任せるが甘利にはやらせない。桐沢もひどい上司だとは思うが、腐ってはいない。

さっそく人質立て籠もり事件が起きて駆り出されるが、その時の玲子の服装が、異様に胸を強調したベストにスカート。SITが現場へ出動するスタイルじゃない。桐沢は、最初はどうせ何も仕事はさせないつもりだったからどうでもいいと思ったんだろうが、彼女が交渉に赴くことになって、「ズボンをはけ」と命ずる。もちろん着替えを持ってきているわけではないから、蓮見が慌てて脱いで渡す。でも着替え終わった姿を見ると女物のパンツになっていた不思議。それにしても、よく(片山班の)蓮見が(桐沢班の)玲子のために、あんなみっともない格好を承諾したものだ。

その片山役の高橋克実は、「官僚たちの夏」の鮎川のバカ正直な役と違い、かなりこすっからい役柄だが、これがうまい。

玲子は空き時間にジムでのトレーニングに余念がない。甘利祐介もジムに行くがろくにトレーニングせずぼーっと玲子を眺め、しまいには口説き始める。自分も見習い中のくせに、先輩(役者同士は米倉が6歳上)で、かつ上司が目の敵にしている人を口説くなどふざけるな、といったところだが、どうも真面目に尊敬し始めているっぽい。

ところで、筋トレばかりしているが、もっとスピード主体の方がいいんじゃないかなあ。

三村留美子、宇佐木澪、工藤幹夫らは、今後のリンクのために何やら思わせぶりに出てきただけ。

配役

米倉涼子は長髪のイメージが強かったが、短かった(メイキングによると、この役のために切ったそうだ)。メイキングの米倉は、なぜかものすごくオバサンぽかった。最後に子どもたちにバレエを教える場面が少し映るが、バレエがうまいのに驚いた。Wikipediaによれば、5歳から15年間バレエをやっていたとのこと。

高岡蒼甫の配偶者は宮崎あおいだそうだ。知らなかった。高知東生の配偶者は高島礼子だそうだ。知らなかった。

交渉人~THE NEGOTIATOR~ [DVD]

交渉人~THE NEGOTIATOR~ [DVD]

サラ・コナー クロニクルズ、第四話「ヘヴィメタル(Heavy Metal)」

出演

  • リチャード・T・ジョーンズ(ジェームズ・エリソン、FBI捜査官)

雑感

ふむふむ、なるほど。

前回、「このターミネータがターミネータとして(なぜか)ちゃんと生き返る」と書いたが、「チップが生きていれば、自己修復機能で元通りになる」とキャメロンから説明がある。つまり、頭が生きていれば身体は何とかなるというわけだ。

裸で発見された時のニュースのビデオを見ていて、キャメロンはクロマティだったターミネータの頭部が自分たちと一緒にタイムスリップしてしまったことを知る。彼を迎え撃とうとして別のターミネータに遭遇。ターミネータを大量生産するための材料を確保しているターミネータを翻弄するさまは快適。

しかし(元)クロマティのターミネータは、整形外科医を脅して別の人間そっくりに整形させ、潜伏する……。

サラ・コナー クロニクルズ、第三話「ターク(The Turk)」

雑感

ふーん、なるほど。

第一話で、ジョンの通っていた学校の教師のふりをしたターミネーターに追い詰められ、1999年から2007年にタイムスリップする。その時は間一髪で逃げられたと思ったのだが、第二話では、そのターミネーターの首だけ、彼らと一緒にタイムスリップしたことが示される。首だけなんで、何もできないのだけど、誰かがそれを持ち去り、またその首はちゃんと生きていることが示される。

今回は、このターミネータがターミネータとして(なぜか)ちゃんと生き返る。が、その剥き出しの機械の姿では動きまわることができない。それで、科学者をつかまえ、未来のテクノロジーを授けて身体の表面に皮膚の細胞で覆うことを協力させる(成功後は殺すのだが)。サラやジョンのことを知っているターミネータが同時代に蘇るのだ。

ダイソン(サンバーダインの)は死に、スカイネットは生まれないはずが、やっぱり生まれてしまった。サラは、それを作ったのは誰か、という犯人探し。サンバーダインの研修生でダイソンが可愛がっていた若者が怪しいのでは、と彼に近づく。彼はタークというチェスをする(自分で思考する)コンピュータを自力で開発中。

彼を殺すようキャメロンがいい、サラも、そうせざるを得ないと考えるのだが、人は殺せない……。そのサラが取った行動は、彼の家を燃やし、コンピュータを灰塵に帰すこと。この選択は悪くなかった。

第三話から最終話までのボックスセット。

サラ・コナー クロニクルズ、第二話「汝自身を知れ(Gnothi Seauton)」

雑感

第一話はうっかり吹き替えで見てしまったんだが、今回はちゃんと字幕で見た。文字を追いかけていないといけないからちょっとつらいが、圧倒的にこの方がいい。以前よりは楽しめた。

一ヵ月ほど前、テレビで一回見ているのだが、記憶にないシーンが続出。眠っていたのかな?

サラは9つの偽名を使い、23回職業を変え、4ヵ国語を話し、3ヵ月精神科の病院に入院していたとのこと。そんなに偽名を使っていたのに、前回では(チャーリー・ディクソンに対し)サラ・コナーを名乗り、ジョンはジョンで転校先の学校でジョン・コナーを名乗って命を狙われることになるのが不自然。

キャメロンが敵対するターミネーターを襲うために通りを渡ろうとして自動車に轢かれる場面は間抜け。自動車が壊れるだけで、本人はたいしたダメージは受けないのだが、センサーくらいついていないのか?

チャーリー・ディクソンが以前のサラの婚約者だったというのは、今回はよくわかった。8年間時間を飛び越えてしまったジョンは、知っている人がどうなったかあれこれ検索して彼の名前に出会い、彼の家にもぐり込んで、彼が結婚したことを知る……この処理は(8年の時間を感じさせるものとして)見事。しかし、チャーリーが8年ぶりに会うジョンを見て、全くトシを取っていないことをなぜ不思議に思わなかったのかが不思議。

サラ・コナー クロニクルズ、第一話「序章(Pilot)」

テレビも見なくなっちゃったんで、改めてDVDを借りた。

出演

  • レナ・ヘディ(サラ・コナー)
  • トーマス・デッカー(ジョン・コナー)
  • サマー・グロー(キャメロン・フィリップス

雑感

1999年、終末戦争は回避されたが、サイバーダイン社の技術者、ダイソンの殺害容疑でFBIに追われるサラ母子は、転々と住居を変える流浪の身。そこへターミネーターが登場し、絶命の危機に陥るが……

  • キャメロンが(ターミネーターとして)登場した時、サラが「どうして? 終末戦争は回避されたはずでしょ!?」と喰ってかかるが、サラ母子、特にサラは、わが子を抵抗軍のリーダーに育てるべく厳しく躾けてきたし、FBIよりもターミネーターを恐れての逃亡だったと思うのだが、何をいまさら慌てているのか?
  • FBI操作官がチャーリー・ディクソン(サラの恋人)に「だいたいサラ・コナーというのも本名じゃないんだろう?」という場面があるが、意味がわからない。サラ・リースだろうって言いたいの? だけどカイル・リースはその時代にはいないはずの人間だし、正式に結婚したわけでもないし。
  • 未来からエンジニアを送り込んで、現地の材料を使って武器やタイムマシンを作る、という設定は面白い。が、その資金は? 何も持っていかれず、裸で送り込まれる人は、まず食べていくことすら簡単ではないだろうに……

まあ、細かいことを気にせず眺めているのがいいのだろう。CMなしの45分はスピーディでいい。

ターミネーター : サラ・コナー クロニクルズ 〈ファースト・シーズン〉 Vol.1 [DVD]

ターミネーター : サラ・コナー クロニクルズ 〈ファースト・シーズン〉 Vol.1 [DVD]

なつかしの踊る大捜査線(高橋克実)

室井慎次の部下として高橋克実が登場しているというので、もう一度「歳末SP」こと「踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル」を見る。青島巡査部長を湾岸署へ戻すよう発せられた通達が守られていないのを調査に行った室井警視の部下に、確かに高橋克実がいた。ハゲていないからわかんなかったよ!

内田という名前がついていたそうだが呼ばれないし、セリフもないに等しい役だ。これでは印象に残らないのも無理はないが、逆に「スピンオフの限界に挑む」として制作されたドラマの主人公に内田が選ばれたのはわかる。

高橋克実はそれなりに実績のある役者だが、そういう人をこういう役で使ってしまうということもあるのだなあ。こういう役は、いわゆる大部屋役者がやるものだと思っていた。

TRICK2、エピソード5(第十話、最終話)

出演(ゲスト)

雑感

野際陽子が出てきたので、もしやと不安になったが、やっぱり第一シリーズ最終話、黒門島とのリンクがあった。呪われた島だのシャーマンだのというトンデモ設定を忘れて第2シリーズが始まったのに、結局そこへ戻ってしまうのかと。でも妖術使いは村長のでっちあげで解決しちゃったし。

まあ、そのおかげでいつもは上田に巧みに言いくるめられて(あるいは、弱みを握られて)仕方なく調査に乗り出す奈緒子が、今回は進んで調査を引き受け、上田の方が「危ないから帰ろう」と言い出すなど、いつもと違ったパターンで、その点は面白かったけど。

それ以外にも、上田が一人で調査に行った奈緒子を心配して後を追いかけたり、感謝の念を口にしたりなど、最終エピソードということもあってか、これまでと趣が異なる点がいくつもあった。奈緒子も、「上田さんのためなら、私はどうなっても構いません」と言ったり。もちろん奈緒子はすぐに「て言うと思ったか、バカ上田!」と突っ込むが、これは照れ隠しで、前半の方が本音に思えた。いい歳をして恋愛感度が低過ぎる二人だが、ようやく変化が訪れた!?

石原達也の髪が急に伸び、金髪から黒髪になるに従って、これまでシリーズを通じて盲目的に従ってきた「兄ぃ」である矢部に逆らうようになり、NGワード(矢部にとっての)を連発するなどの豹変ぶりが、なかなかよくできていた。

エンドロールの後、(このあと封切予定の)トリック劇場版のポスターが貼られている壁を大写しにし、そこに奈緒子と上田の相合傘の落書きがある、という趣向は悪くなかった。

DVDでは、ドラマのあとに仲間由紀恵阿部寛トークが収録されているが、パスワードを入力しないと見られないというシロモノ。幸いなことにネットをググるとすぐにパスワードはわかったのだが、発売当時はどのような形でパスワードが公開されたのだろうか? それにしても有料で販売している製品に、一部の人しかアクセスできないデータがあるのは納得がいかない。開けてみれば、別にこれといったモノでもなかったし。

配役

中越典子は映画「夕凪の街 桜の国」で利根東子を演じた人(映画の方がずっとあと)。

TRICK2、エピソード4(第八話、第九話)

出演(ゲスト)

  • 小橋めぐみ(塚本恵美、女子大生)
  • 山拓也(針生光太、御告者)
  • 深浦加奈子(針生貴子、光太の母)
  • 正司歌江(針生かず、光太の祖母)
  • 見栄晴(倉岡剛、天罰代行業)
  • 野添義弘(大道寺安雄、笑顔がこぼれる会会長)

雑感

美人女子大生の恵美が、尊敬する上田教授に命の賭かった悩み事を相談し、上田は彼女の安全を守るために当分そばを離れないようにいう。つまり、一緒に暮らすということ。恵美は上田に気がある素振りをし、すぐに「次郎」となれなれしく呼ぶようになる。上田がメロメロになってしまうところが見物。

もっとも、このような二人が同居しても、いわゆる男女の仲にならない点はTRICK流。これに絡んで奈緒子がいじわるをしたりするが、どうも、上田に可愛がられている点に嫉妬しているのではなく、ちゃんと食べるものを食べている点がうらやましいから、らしいのもTRICK流。

ま、恵美の態度は当初からわざとらしいが、誰も出入りできないはずの部屋の中に犯人からの手紙が置かれていた時にハハンと思った。しかし女子大生に懐かれて調子に乗る上田が、罠を仕掛けて冷静に観察しているとは少々意外だった。

ストーリーはこんな感じ。

正司歌江は、孫の光太を御告者に仕立てるため、彼が予言したことを自分でひそかに実行し、予言が成就されるよう努めた。その結果、光太本人も自分を御告者と信じるようになり、またその力は徐々に知られるようになった。が、そのうち光太は「天罰がくだる」というお告げばかりするようになったため、歌江は天罰をくだして回る羽目に陥る。

恵美は、伯父の一人息子がいなくなれば伯父の莫大な財産は自分が相続できるため、息子を事故に見せかけて殺害。それを御告者のせいにする。つまり、もともと仲が良かったのだが、ちょっとした喧嘩をしてうっかり御告者に不満を述べに行ったら天罰がくだってしまった、と。

恵美は、ここまで正確にお告げが成就されるのは、人為的な力が働いていると考え(上田がそう考えるだろうと見越して)、上田に、御告者に恵美に天罰がくだるように依頼してほしいと頼む。もし誰かが恵美に天罰を下しにきたら、返り討ちにすればいい、そうすれば御告者の責任もはっきりすると。上田は引き受け、一方で御告者に依頼に行き、一方で恵美と同居して彼女を守ろうとする。が、上田の目をすり抜けて恵美は何度か危険な目に遭う。本当に天罰が下ったのか? 誰かの仕業だとするなら、どうやって上田の目をかいくぐって恵美に近づいたのか?

実は、上田が御告者に天罰を下すように依頼したのは奈緒子だった。そして、大道寺安雄が殺された時にたまたま奈緒子が第一発見者だったのをさいわい、矢部に奈緒子を逮捕するよう進言。実は、留置場に入れることによって、第三者の手が出せないようにして彼女の命を守ると同時に、食事もままならない彼女の生活を見越して、暖房付き・三食付きの生活を保証してやったというわけ。誰も天罰など依頼していない恵美が、勝手に危険な目に遭うのを見て、自作自演だと見抜く。このあたりの上田の手回しのよさは、わかってみれば納得のいくもので、ストーリーがぐだぐだなTRICKの中では割とよくできていたと思う。

もちろん、突っ込みたいところはたくさんあるが、きりがないので省略。

トリックが三度映画化される

2010年夏公開予定だそうで。これは劇場で見てみたい。となると、それまでに過去のシリーズは全部制覇しておかなければ。TRICK2はあとエピソード2個で終わるが、そのあとは

かな。先は長い。

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