題名 | ゲド戦記 |
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監督 | 宮崎吾朗(第一回監督作品) |
原作 | ル=グヴィン |
出演(声) | 岡田准一(アレン)、手嶌葵(テルー)、菅原文太(ハイタカ)、風吹ジュン(テナー)、田中裕子(クモ)、香川照之(ウサギ)、小林薫(国王)、倍賞美津子(女主人)、他。 |
公式サイト | 「ゲド戦記」 |
制作 | スタジオジブリ(2006年7月29日公開) |
7月29日に封切られたばかりだというのに、早くもあちこちから辛らつな批評が伝わってきた。どうしようかと思ったのだが、予告編で聞いた歌がとても耳に残っていたため、音楽だけでも劇場へ行く価値はあるだろうと出かけてきた。
感想をひとこと。「これの出来が悪いなんて言うやつぁ何処のどいつだ。ジブリ史上の最高傑作ではないか」。
一応お断わりしておくが、僕は原作を読んだことはない。原作は「指輪物語」「ナルニア国ものがたり」と合わせて世界三大ファンタジーのひとつとされている人気作で、熱烈なファンが多いだろうから、そういう人の目から見たら、ゲド戦記の世界観はこうじゃない、と言いたくなるかも知れない。また、「ジブリ史上」などと大見得を切ったが、ジブリの全作品を観ているわけじゃない。
それでも、絶対的な評価として傑作であると断言したい。いや、そんな冷静な評価じゃない。観終わった後は口もきけないくらい感動し、腑抜けのようになって帰ってきたのだ。これまで面白いと思った映画はたくさんあるが、感動した映画となると、さて、何があっただろう。
この作品に厳しい評価を下した人は、宮崎駿を神格化し過ぎなんじゃないだろうか。宮崎吾朗のアラを探そうと思って観たら、いろいろアラは見えるだろうが、映画を楽しもうと思って観たら、そんなアラは気にならないはずだ。
あたしはテナーに生かされた。だから生きなきゃいけない。生きて次の誰かに命を引き継ぐんだわ。
そうして命はずっと続いていくのよ。
それにしても、田中裕子はなんて芸達者なんだろう。そして手嶌葵の歌声は、なんて切ないんだろう。
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