TVドラマのガリレオ

映画「容疑者Xの献身」は、それに先立つTVドラマがあって、それが映画化されたものだと知り、借りてみた。

面白い。最近見たドラマの中では出色の出来。

視聴率のかなりよかった人気ドラマだったらしいと聞いた時は、なにしろ直木賞作家による原作があって、つまりベースがしっかりしていて、しかもその原作は連作短編で全10作。まさにテレビドラマにするのにぴったり。しかも、湯川が解き明かす超常現象は、小説内で理屈っぽく説明されてもわかりにくいが、画面の中で再現すればわかりやすい。つまり、テレビ化に向いている。そりゃうまくいくだろうな、と思っていた。つまり、ドラマは原作をそこそこ忠実になぞっていれば、外れることはない、くらいに思っていた。

実際のドラマはかなり違う。毎回、事件が起きて湯川学(福山雅治)が調査に乗り出すまでの、内海薫(柴崎コウ)との掛け合い、ニコニコして「さっぱり、わからない」と言い放ちながら、はっとひらめくと「知覚と快楽の螺旋」という音楽が流れ、そこらにわけのわからない数式のなぐり書きを始める……とか、冷たいようでいて、意外に人間くささを感じさせるとか、テレビならではのキャラクター設定がある。

コンビを組む刑事が、草薙俊平(北村一輝)ではなく内海にしたのは、男同士では色気がないと考えてのことだろうが、それ以外にも監察医の城ノ内桜子(真矢みき)、助手の栗林宏美渡辺いっけい)など、原作にはない魅力的なキャラクターが何人も登場する。それぞれがいい味を出している。

それから音楽がいいんだな……。テーマ曲も、主題歌の「KISSして」も福山自身が手掛けたものだろう。

ドラマとしてよくできている。人気が出たのもうなずける。

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