窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

ガリレオ 第5話「絞殺る(しめる)」

出演

解説

今回はかなり笑えたし、実験も効果的、ミステリとしてもちゃんとしていた。原作からはかなり離れているが、あとあじはドラマの方がいい。満足。

内海薫が湯川学に相談にいくと、最初は嫌がるが、湯川が興味をひきそうな「科学では解明できない」とか「常識では考えられない」とか「火の玉」とかの言葉を投げつけ、足止めに成功。このあたりの柴崎と福山の演技はかなり笑える。

冒頭で福山がゼミ生の谷口紗江子の恋愛相談に乗っている場面に遭遇した内海が、それを谷口と福山の修羅場とトチリしてしまうのだが、ドラマ全体も内海刑事の早トチリからスタートしていたというオチもうまい。

弓削志郎は、最後の尋問の際、「嘘をつけえぇ!」と怒鳴るところで存在感をアピール。

林宏美は、火の玉の実験をする時に危険な実験役を買って出て存在感をアピール。

いつの間にか、谷口が内海のことを湯川の彼女だと思っていて、「学部で噂になっている」という。いつの間にそんなことになったのだろう。内海はそのことが気になって、城ノ内とおしゃべりしていても、上の空。

借金を何とかするために、自殺した男が、他殺に見せかけようとしたのが発端(自殺だと保険金が下りないから)。あとからそれを知った妻・貴子が亡き夫の遺書にある指示に従い、偽装工作の協力するが、処分するようにいわれた品物を残していたことが証拠になった。

「なぜ処分しなかったんですか?」と尋ねる内海に、「処分できるわけないじゃないですか! あの人の形見なんですよ」と答える貴子が涙を誘う。おまけに、この事件をきっかけに、うまくいっていなかった娘・秋穂(大後寿々花)ともうまくいきそうになる点はよかった。父の死は無駄にならなかったのだ。

「私、幼い頃から両親の苦労を見せられてきたから、ひねくれているんです」という矢島秋穂に対し、湯川が「だからといってひねくれるとは限らない。僕も、親の苦労を見て育ったが、どこもひねくれていない」と明るく答える。「すごくひねくれているように見えますけど」「不思議なことに、人からよくそう言われる」。

ラスト、「僕は君に、無責任でちっちゃい男だといわれのない罵倒をあびたが、ちっとも気にしていない」とねちねち内海をいびる。ガリレオ先生、かなり執念深いご様子。まあ、執念深くなければ科学者は務まらないかな。

湯川のインスピレーション

アーチェリーの練習場で「一射入魂」のポスターを見た内海が「長野でも同じものを見ました」というのを聞いて。アスファルトぽい地面の上に石ころか何かで。弓道場に落書きはまずいんじゃないだろうか。

湯川のスポーツ

今回はアーチェーリーの腕前を披露。

今日の桜子

城ノ内桜子は、前回のガリレオ先生との対面がかなり印象的だったようだ。一方、監察医としては、もう少しわかってもいいのでは? という気もする。

ゲスト

水野美紀は「踊る大捜査線」でしか知らないので、「可愛い子ちゃん」のイメージが強かったのだが、もう一児の母(しかもかなり大きい子)を演じる年になったのねえーと感慨深い。でも、クレジットされている「ゲスト」は大後の方。役者としての格は大後の方が上なのねえーと、それも感慨深い。

リンク

もう一回見たので追記(2009/03/17)

  1. ペンションの経営が苦しくて、借金を負っているということが示されず、最後まで明らかにされない。湯川・内海がペンションを訪れたとき、確かに客もおらず、予定表もすかすかではあったが、それだけではわからない。もう少しはっきりとさせてくれれば、全体がもっと締まったのに、と思う。たとえば、秋穂が警察に事情説明に行ったとき、「すごく借金もしているみたいだし」ぐらいの一言があるとか。
  2. リンク先の「TV雑記」に、秋穂にとって湯川が初恋の人、といってもよいのでは……みたいなことが書いてあって、それを読んだ時はええーと思ったが、改めて見返してみると、確かにそうかも知れない。そうでなければわざわざ手作りのアクセ持って東京まで行かないよね……。