窓の向こうに

月に数回映画館に通う程度の映画ファンです。自分が見た映画やドラマの感想を書いています。

エピソードII(第二話〜第四話)

テレビ放映されたままの映像ではない。三話分だから、本来ならオープニングとエンディングが3回ずつあるところだが、それをつなげてあたかもひとつの(長い)話のように編集されていた。見ごたえがあったともいえるが、息を継ぐ間もなく、少々疲れた。こうした編集のやり方は好きではない。察するに、これは後日放映されたというスペシャル版なのか。

出演(レギュラー)

  • 野間口徹(田中一郎、公安の人で井上の同期)
  • 大出俊(伊勢崎、警視庁警備部長)

出演(ゲスト)

  • 露木茂(加藤純三、元総理大臣)
  • 島かおり(加藤君枝、純三の妻)
  • 深浦加奈子(富永、看護師長)
  • 伊藤正之(飯田、加藤の秘書)
  • 北村有起哉(金田、テロリストのリーダー)
  • パク・ソヒ(沼田、テロリスト、1F制圧)
  • 山根和馬(垣原、テロリスト、2F制圧)
  • 佐久間哲(小林、テロリスト、3F制圧・独り言多い)
  • 西冬彦(赤城、テロリスト、4F制圧・絵里の手錠の鍵をわざとそばに置いた間抜け)
  • 趙萊和(吉野、テロリスト、ネットトレーディング担当)

雑感

元総理大臣の加藤が検査入院をすることになり、井上と絵里がその間の警護を担当することに。そこに全員が元軍人という6人のテログループが、加藤の命を人質に病院の乗っ取りを開始する。囚われの身となった井上と絵里が反撃を開始するが、敵は人数が多く、しかも素人ではない……

面白かった。こういう緊迫感のあるドラマを期待していた。正直なところ、いくつか「?」が浮かぶ点もあり、それもあって今一つのめり込めなかったのだが、十分水準に達している。

  • 予告編で繰り返し使われた、井上が自動車を飛び越えてテロリストに飛び蹴りをくらわし、逮捕する(カッコいい)シーン、あれは実は訓練だった。ギャグのつもりなのか。肩すかしを食った気分。
  • 加藤が手術に入ったあと、井上と絵里がじゃんけんをして絵里が負ける。「先にいってきなさいよ」といって井上が持ち場を離れるのだが……、当初、井上はトイレに行くのかと思った。が、なぜか病院の外にまで出ていく。休憩ということなのか? それにしても、警備が始まってさほど時間も経っておらず、交代要員もいないまま勝手に持ち場を離れていいのか? 結果的に、彼が持ち場を離れていたことが逆転劇につながったのだが、これって懲戒ものではないのだろうか。
  • テロリストの人数は多いが、一人ひとりの能力が高く、自信過剰気味だったことがつけ入る隙を生んだ。人数がまとまったら、そして手術中の加藤のそばに陣取る金田に気付かれたらオシマイ、という中で、一人ひとりを倒して行くのだが……。相手が叫び声をあげたらそれで終わり。訓練された軍人だから、悲鳴をあげたりしないだろうと判断したのかも知れないが、あんなに激しい格闘をしていれば、静かな病院内に響きわたり、いずれにしても気付かれただろう。このあたり、もう少し工夫がほしかったところだ。
  • 金田との対決、ガスを部屋に充満させておき、相手が撃ったら引火して相手もやられる、という点はいいとして、金田が撃てば井上は撃たれるだろう。その点がリアリティがない。相手に撃たせてそれをよけるなんて、マトリックスか!?
  • 過去の事件のフラッシュバックは今回も何度もはさまれた。少しずつ過去の事件がわかるようになっているが、どうやら井上の両親がテロに遭って、井上の目の前で殺された、ということか。そして、若き日の尾形もそばにいる?
  • 最後に登場した、態度の悪い清掃会社の一団は、いかにも犯罪者みたいだが、今回の事件には無関係。どうやら次回の事件の主人公らしい。こういう手法って前にもあったな。なんだったっけ。清掃会社の名前は「リバプール」だがロゴがLivedoorにそっくり。