題名 | イノセント・ガーデン(原題:Stoker) |
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監督 | パク・チャヌク |
出演 | ミア・ワシコウスカ(インディア・ストーカー、18歳の誕生日を迎えた少女)、ニコール・キッドマン(エヴィ・ストーカー、インディアの母)、マシュー・グッド(チャーリー・ストーカー、インディアの叔父・イヴリンの義弟)、ダーモット・マローニー(リチャード・ストーカー)、他 |
公式サイト | 映画「イノセント・ガーデン」オフィシャルサイト |
制作 | USA、UK(2013年5月31日日本公開) |
劇場 | TOHOシネマズ シャンテ |
粗筋
インディア・ストーカーは探し物をしていた。その日は彼女の18歳の誕生日。毎年どこかにプレゼントの「靴」が隠されているのだが、樹の上で見つけた今年の箱には、謎めいた鍵だけが入っていた。そして突然、贈り主のはずの父リチャードが、不審な死を遂げる。
繊細で五感が鋭すぎるインディアは、家でも学校でも孤立していた。母のエヴィとも心は通わず、ただ一人の理解者だった父を失ってしまったのだ。
葬儀の日、長年行方不明だった叔父のチャーリーが現われ、参列者を驚かせる。そのまま彼は、しばらくストーカー家に泊まることになる……。
雑感
またしてもシリアル・キラーもの。シリアル・キラーものを描く時は、なぜ殺したくなるのか? という点と、なぜつかまらないのか? という、この2点を納得行くように書いてくれないと面白くない。殺しました、埋めました、あとは知らん顔、で済むほどどこの国の警察も甘くはないはずだ。
時系列が行ったり来たりしてわかりにくい。わざとわかりにくくしているのだろうが、複雑にすることに意味がないならイライラするだけだ。で、よくわからないのだが、毎年誕生日に靴を送ったのはなぜ? 毎年贈られた靴をずっととっておいたのはなぜ? 18歳の誕生日にスニーカーではなくハイヒールを送ったのはチャーリー? 鍵を送ったのは? 父親は誕生日のプレゼントを用意していたはずだが?
どうもいろいろと腑に落ちないことが多い。そもそも冒頭で、目と耳が異常に発達していると意味ありげに告げられるが、この設定はどこで生きたのだろうか。
父親の葬式から話が始まるが、この父親の死の真相が後半で明らかにされ、葬式の直後から居座る叔父(と称する)チャーリーの正体が最後に判明する、その時の驚きと意外性はよくできている。だからあまり批判をするつもりはないのだが、イマイチのめり込めなかった。